2011年6月30日木曜日

読売新聞に『ゴダール的方法』著者紹介記事掲載



「読売新聞」2011年6月30日付朝刊の文化面に、『ゴダール的方法』著者・平倉圭さんへの取材記事「ゴダールに迫る「手」」が掲載されました。ごく小さなものですが、表象文化論学会賞受賞にあわせての取材です(授賞式は7月2日、京都大学にて)。後半の一部を引用──《映画批評では異例の手法。「絵画を模写するように、編集する「手」のレベルで考えたかった」と意図を語る。(……)イメージによる思考に迫った初の単著が評価され、「言語以外のもので考えるとはどういうことか、理論的な仕事を続けたい」が当面の抱負だ。》

この記事の上には、現在IZU PHOTO MUSEUMで開催されている展覧会「富士幻景──富士にみる日本人の肖像」の紹介記事が掲載。書き手は上記の平倉さんへの取材もしてくださった文化部の前田さん。展覧会初日に開催されたシンポジウムでの倉石信乃、金子隆一両氏の発言も引用されています。ちなみに、図版三つは、左から、玉村康三郎(1880s)、アメリカ軍(1945)、森山大道(1978)!

刊行されたばかりの『photographers' gallery press no.10』も左奥に並べてスナップしましたが、同誌には、「富士幻景」展キュレーターの小原真史さんによる「富士写真小史1853-1945」、そして、平倉圭さんの「時間の泥──ロバート・スミッソン《スパイラル・ジェッティ》」が掲載されています。ほぼ同世代の両氏による最新論考。こちらも是非。

──ゴダールと富士山のjuxtaposition。

2011年6月20日月曜日

【写真展ご案内】笹岡啓子個展「FULL MOON」「PARK CITY essentials」

新宿御苑前にあるギャラリー「Place M」にて2会場を使った笹岡啓子の個展が開催中です。「FULL MOON」はカラーの風景シリーズの新作(中判デジタル!)、「PARK CITY essentials」はオリジナルプリントでの展示です。1週間と短めの会期ですので、どうぞお見逃しなきよう。

笹岡啓子写真集『PARK CITY』(インスクリプト、2009年、2010年日本写真協会賞新人賞)も会場にて販売しております。

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笹岡啓子写真展
2011年6月20日(月)〜26日(日)
12:00〜19:00 会期中無休

「FULL MOON」
Place M
http://www.placem.com/schedule/2011/20110620/110620.html


「PARK CITY essentials」
M2 gallery
http://m2.placem.com/schedule/2011/20110620/110620.php


▼トークショー笹岡啓子×瀬戸正人
会場:Place M
日程:2011年6月25日(土)
時間:開場18:30/開演19:00
会費:500円
定員:60名(要予約)
下記、Place Mホームページよりお申込ください。
http://www.placem.com/talkshow.html

Place M
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-2-11 近代ビル3F
TEL:03-3341-6107
http://www.placem.com/

2011年6月15日水曜日

ブックフェア「ゴダールと指紋」、ジュンク堂書店京都BAL店にて開催中!

ジュンク堂書店京都BAL店にて、以下のフェアが開催中です。7月中旬までの予定です。

7月16日(土)までの開催となりました(その後も、規模を縮小し別のフロアで継続しますが、この点数で並ぶのは16日までです。なにとぞお見逃しなく。)──以上、7月7日追記。

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ブックフェア「ゴダールと指紋」
『ゴダール的方法』『指紋論』表象文化論学会賞受賞記念

ジュンク堂書店京都BAL店・5階
2011年6月5日(日)〜7月16日(土)

「視‐聴覚的思考を更新するための65冊+α──『ゴダール的方法』のコンテクスト【増補版】」平倉圭=選
「指先から広がる人文学の世界──『指紋論』をめぐる66冊」橋本一径=選

▼連動フェア
「ネゴシエーションとしてのアート──『表象05』サブテクスト20選」加治屋健司=選
「写真家たちによって編集されるもっとも過激な!写真雑誌。──『photographers' gallery press no.10』刊行記念フェア」

平倉圭『ゴダール的方法』(インスクリプト)と橋本一径『指紋論』(青土社)が第2回表象文化論学会賞を受賞したことを記念してのブックフェアです。それぞれの著者に、自著を読み解き、読み開くためのブックリストを作っていただきました。映画、哲学、美術、イメージ、写真、身体、技術……といった多彩なジャンルとテーマの本、130冊超がセレクトされました。ゴダールから始まり、指紋へとつながる、ブックフェア。ぜひご来場ください。(なお、連動企画として同じ棚で、『表象05』『photographers' gallery press no.10』刊行記念ブックフェアも開催いたします。)

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補足します。

平倉さんの65冊(+α)、橋本さんの66冊、加治屋さんの20冊については、それぞれ選書コメント付きのリーフレットが作成され、フェアの棚にて無料配布されています。現時点ではここのみにて入手可能です


平倉さんの『ゴダール的方法』選書フェアは、すでに今年のはじめに東京のジュンク堂書店新宿店・青山ブックセンター本店にて開催されましたが、そのときは「50冊+α」でした。今回は増補版です(15冊+1枚を追加。絵本とか書とか?……これも「『ゴダール的方法』のコンテクスト」!)。


橋本さんの『指紋論』についてのフェアはこれが初めての開催です。青土社の協力で実現しました。『ゴダール的方法』と『指紋論』が揃って第2回表象文化論学会賞を受賞したことにちなみ、この2冊を並べ、フェアタイトルを「ゴダールと指紋」と銘打っています。「ゴダールの指紋」ではありません。


また、この7月はじめに京都大学にて表象文化論学会が開催されることもあり、上記の連動企画として同学会の会誌『表象』最新号の関連フェアを展開しています。『表象05』(発行:表象文化論学会、発売:月曜社)の特集「ネゴシエーションとしてのアート」の参考書籍20点(含・洋書3点!)を、特集編集責任者の加治屋健司さんが選書されています。同特集にはブックガイドが付いていませんでしたので、その補足となるでしょう。


連動フェアはもうひとつあります。新宿2丁目のギャラリー「photographers' gallery」が年1回発行している雑誌『photographers' gallery press』の最新第10号(6月20日発売予定)の刊行にあわせた企画です。10号の特集は「ジョルジュ・ディディ=ユベルマン──イメージで思考する」。録り下ろしインタヴューと本邦初訳の論考2本を掲載(いずれも橋本一径さんによる取材・翻訳)。また、平倉圭さんも「時間の泥──ロバート・スミッソン《スパイラル・ジェッティ》」を寄稿。目次詳細は上掲のリンク先をご覧ください。また、橋本さんによる特集紹介はこちら。このフェア棚では、『photographers' gallery press』のバックナンバーのほか、photographers' galleryの刊行物を陳列しています。

以上のような緩い連関をもった4つのセクションからなる、計200冊超のフェア企画です。人文書にも表象文化論にも芸術書にもおさまらない、野心的なフェアになっているかと思います。ぜひ足をお運びください。