2011年2月8日火曜日

東京堂書店フリーペーパー『三階』創刊 feat.『ゴダール的方法』

神田神保町の東京堂書店の3階(人文書・芸術書など)がフリーペーパーを創刊しました。その名も『三階』。以前は畠中さんがやはりフリーペーパーを制作されていましたが、今度、同書店3階ご勤務の三浦さんが創刊された『三階』はうってかわってハードコアです。CDの紙ジャケのような袋に、A4変型ウラオモテ1枚。


創刊号ではその三浦さんによる平倉圭『ゴダール的方法』書評が掲載。同書におけるドゥルーズ批判をウィリアム・ジェイムズへと延長する議論です(ジェイムズにかんしては、ジュンク堂トークセッションでもちらっと言及されています。ポッドキャスティングはこちら)。ちなみに、『ゴダール的方法』への初めての書評記事! ジャケット表紙は『アワーミュージック』コラージュ。

そして第2号では、その書評を受けて、三浦さんと大山載吉さんによる『ゴダール的方法』をめぐる往復書簡。次号(3号)に後篇が掲載されるそうですが、ここでは、ドゥルージアンである大山さんによる平倉著への応答がなされています。書簡中で言及された書籍の紹介も充実。「編集中記(新刊書籍のことなど)」という項では、中平卓馬『都市 風景 図鑑』(月曜社)、ボワ+クラウス『アンフォルム』(月曜社)、真島一郎編『二〇世紀〈アフリカ〉の個体形成』(平凡社。この本は凄い!)などが紹介されています。こちらのジャケ表紙は、リゾーム!(図版出典は、苅住昇『最新 樹木根系図説』。誠文堂新光社、84000円!!!?)

簡単に要約も引用もできない議論ですので、ぜひ実際に手にとってお読みいただきたく存じます。隔週発行を予定しているそうで、現在は第2号が配布中。既刊号のウェブへの転載なども現在は考えてらっしゃらないとのことです。

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おまけ。第2号登場の大山載吉さんは、『ドゥルーズ:生成変化のサブマリン』(白水社、2005年)の共著者。刊行されたばかりの宇野邦一・堀千晶・芳川泰久編『ドゥルーズ 千の文学』(せりか書房、2011年1月)にも寄稿されています(「フィッツジェラルド」「ペギー」「ラウリー」の項。版元のウェブサイトには未掲載ですが、全体の目次はBK1のこちらで見られます)。この本も『ゴダール的方法』も装幀は間村俊一さん。というわけで、並べてみました。