2011年2月2日水曜日

【最新刊】ピーター・ヒース『評伝オーロビンド』

ピーター・ヒース著
柄谷凜訳
『評伝オーロビンド』

革命の方法としてのヨーガ
「われわれの時代を生きたもっとも優れた人物」(ネルー)

中村屋のボースが敬愛し、岡倉天心、大川周明らとも深いつながりを持った哲人思想家にして、ガーンディー、タゴールらと並ぶ二十世紀インドの国民的英雄。英領インドの桎梏を背負いつつ、政治と霊性を一身に統合し、ネーションを超える普遍思想を築いた巨人の全体像を、厖大な一次資料とフィールドワークを駆使して明快に描く、決定版オーロビンド入門。

「世界の希望は、西洋との絶えざる接触のもとに、東洋に、古来のスピリチュアルな実用主義と生命についての広大で深遠なヴィジョンと力を呼び覚ますことに、そして欧米にアジアの光を洪水のように流れこませることにある。これは、発展も活力もなく、融通の利かないこれまでのやり方でではなく、心を沸き立たせるような動的かつ効果的な新しいやり方でなされなければならない。」(オーロビンド、1916年の書簡より)


2011年1月25日発行

四六判上製288頁
装幀:間村俊一
写真:港千尋
定価:本体3,000円+税
ISBN978-4-900997-26-4

▼目次

はじめに

第I部
第一章 インド人という出自
第二章 イギリスでの教育
第三章 仕事と家庭生活
第四章 詩人にして政治家
第五章 バンデ・マータラム
第六章 君主への宣戦布告
第七章 カルマ・ヨーギン

第II部
第八章 ポンディシェリー時代初期
第九章 ブラフマンとヴァースデーヴァ
第十章 スピリチュアルな冒険
第十一章 経験の哲学
第十二章 ヨーガの詩人
第十三章 実験室での作業
第十四章 晩年

エピローグ

訳者解説/出典註/文献目録/索引

▼著者/訳者

Peter Heehs(ピーター・ヒース)
アメリカ東海岸出身の歴史学者。オーロビンド関係の研究書でよく知られる。1971年よりインド、ポンディシェリーのシュリ・オーロビンド・アーシュラムに居住。シュリ・オーロビンド・アーシュラム・アーカイブスの創立メンバーの一人。Complete Works of Sri Aurobindo (Sri Aurobindo Ashram Trust) 編集委員。
著書に、India's Freedom Struggle, 1857-1947 (Oxford University Press India, 1988; paperback, Oxford University Press, 1996), Sri Aurobindo: A Brief Biography (Oxford University Press India, 1989, 本書), The Bomb in Bengal: The Rise of Revolutionary Terrorism in India 1900-1910 (Oxford University Press India, 1994), Nationalism, Terrorism, Communalism: Essays in Modern Indian History (Oxford University Press India, 1998), The Lives of Sri Aurobindo (Columbia Universiy Press, 2008) 他。編著に、The Essential Writings of Sri Aurobindo (Oxford University Press India, 1997; paperback, Oxford University Press) などがある。エッセイスト、詩人としても活動している。

柄谷凜(Karatani, Lynne)
1972年生まれ。インド、デリー大学哲学科中退。ケンブリッジ大学神学・宗教学科卒業。訳書に、ニコラス・デ・ラーンジュ『ユダヤ教入門』(岩波書店、2002)、『ユダヤ教とはなにか』(青土社、2004)ほか。