2010年5月28日金曜日

日本写真協会賞受賞作品展



以下の展覧会が始まっています。新人賞を受賞した笹岡啓子『PARK CITY』(小社刊)の写真も展示。ぜひお出かけください。会場は六本木の東京ミッドタウンにあります。

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日本写真協会賞受賞作品展
2010年5月28日(金)〜6月3日(木)
富士フイルムフォトサロン 東京スペース1

《日本写真協会賞は、我が国の写真文化活動に格別な功績が認められた方、優れた作品を発表された方に(社)日本写真協会から贈られる賞です。本展では、今年受賞された方々のご紹介と、作家賞、新人賞を受賞された5人の写真家による作品をご覧いただきます。》

作家賞:大山行男・北島敬三・立木義浩
新人賞:笹岡啓子・藤岡亜弥

http://www.psj.or.jp/gekkan/schedule/kyoukai/index2010.html

港千尋展「レヴィ=ストロースの庭」



以下の展覧会が開催中です。

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港千尋展「レヴィ=ストロースの庭」
2010年5月24日(月)〜6月19日(土)(日曜休館)
中京大学アートギャラリー C・スクエア
入場無料

《C・スクエア第96回企画は「港千尋展 レヴィ=ストロースの庭」です。写真家の港さんは多彩な評論活動でも知られており、2007年のヴェネツィア・ビエンナーレでは日本館コッミショナーを務めるなど現代美術にも深い造詣をお持ちです。今回の展覧会にならぶ写真は、1999年に行われた社会人類学者クロード・レヴィ=ストロースへのインタビューを機に始まった、「ブルゴーニュの庭から出発して、ブルターニュ、オーストラリア、アマゾンから沖縄へと、神話世界にゆかりのある大地をめぐる」旅から生まれたもので、『レヴィ=ストロースの庭』(NTT出版)として刊行された写真集所載の作品が中心です。20世紀を代表する知性が愛した庭から始まる旅をぜひご堪能ください。》

http://www.chukyo-u.ac.jp/c-square/2010/96/96top.html

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本日は、トークイベント開催日。港千尋×管啓次郎、という組み合わせはありそでなさそで、2001年12月の港千尋写真集『瞬間の山』(小社)刊行記念トーク以来。その記録はこちらでお読みになれます:
http://www.inscript.co.jp/minato/01.html

【追記(5/29)】こういうものもあるようです:
http://www.asahiculture-shinjuku.com/LES/detail.asp?CNO=68413&userflg=0

2010年5月27日木曜日

RIP IH



一度だけお会いしたことがあります。当時私が携わっていた雑誌を賞賛くださった、その言葉は本当にうれしかった。

Requiescat in Pace.とはいえ、「戦後」の、「20世紀」の「レクイエム」は、むろん未完だ。

2010年5月23日日曜日

『斜線の旅』書評@産経新聞

管啓次郎著『斜線の旅』(2009年12月)の書評が、本日(2010年5月23日)付の産經新聞に掲載されました。評者は、篠原知存(文化部編集委員)氏。「感性が鋭敏であるほど、博学多識であるほど、旅は面白くなる。それを教えてくれる一冊。思索的ということで勘違いしてもらいたくないのだが、文体は軽快。とくに情景描写は変幻自在でリズミカル。心地よい音楽のようだ。」以下で全文が読めます。

http://sankei.jp.msn.com/culture/books/100523/bks1005231018004-n1.htm

2010年5月21日金曜日

『エル・スール』『ヒロシマモナムール』上映情報

小社書籍関連映画が以下のように目下上映中です。今日まで、のところはぜひお駆けつけください。上映時間等は以下の各劇場サイトでご確認ください。(告知遅くなりすみません……。いろいろ不調で。)

下高井戸シネマ(東京)
〜5月29日(土)『エル・スール』(21日までモーニングショー、22・23日休映、24日以降レイトショー)
※22日(土)まで『ミツバチのささやき』上映(レイトショー)
http://www.shimotakaidocinema.com/

第七芸術劇場(大阪)
〜5月21日(金)『ヒロシマモナムール』
※同日まで『去年マリエンバ−ト』上映
http://www.nanagei.com/

京都みなみ会館
5月22日(土)〜30日(日)『ヒロシマモナムール』
※6月4日(金)まで『去年マリエンバ−ト』上映
http://www.kyoto-minamikaikan.jp/

アデライダ・ガルシア=モラレス『エル・スール』、港千尋『愛の小さな歴史』、エマニュエル・リヴァ写真集『HIROSHIMA 1958』、好評発売中です。

2010年5月20日木曜日

RIP SA

荒川|そこまで行ってるんならもう少し中へ入って行こう。僕がほんとに見つけだそうとしたのはいわゆる無名の春なんだ。(…)だから言葉は絶対に介入できない。で、匂いもないわけ。それからノスタルジーも起こらない。その中へ入っても。その春はもう春らしくもない。だけど、その春こそがすべてに誰にでも共通するだろう。死ぬこととか生きていることというのは、いま言った無名の春ということじゃないかな……。

(…)

荒川 |(…)「パーセプテュアル・ランディング・サイト」では、右手を見て、その後左手を見ると、右手が何であったか、左手を見ながら感じ取りますね。あの条件をあれでつくってみたんですよ。あの八角形の部屋のような構築物は、その原理を借りて、言葉は悪いんですけど器か冷蔵庫のようなところへその感覚自体を閉じ込めておくことができないか。もちろん一時的に……。いろんな人が共有することはできないのか。それが可能だとしたら……。いずれ地球は爆発して僕たちのギャラクシーがなくなったとしても、またこのような状態が起きてきたときには恐らくこれと同じような状況で、まったく人間とはほど遠い状況でも、もう一つの生というものが芽生えるだろう。それがあなたがさっき言った春というような言葉で出てきたり、いろんなもので、そういう一つのカテゴリーで出てくるときに、その中に桜があってもいいしなくてもいいし。状態は変わってきますけどね。

小林|僕もその冷蔵庫、あると思うんですけど、僕はそれを「春」と言うんですよね。つまり……荒川さんと僕との違いですけれど……無理をして冷蔵庫をつくって感覚を閉じ込めておかなくてもそれは保存されている。そのことを名付けて「春」って言うんです。回帰してそれぞれ全部違う春ですけど、春というのは僕にいわせりゃ冷蔵庫の扉(ドア)が開くわけですよね。

荒川|初めから開きっぱなしですよ。

小林|で、その匂いとか春の暖かさとか香りとかが一挙にパーッと冷蔵庫から出てくる状態を僕は春と言うんで……。

荒川|僕のいう冷蔵庫、それ自体が春です。僕があなたの言われてる春にならなくちゃいけないんだ!!

小林|荒川さんのは冷凍庫じゃないんですか。開けるとコチンとして(笑)。

荒川|いまのところ、あなたの言ったようにコチンとしてほしんですよ。カチカチで、冷凍庫のほうなんです。しかも縮小されて。お湯をわかしといて何か一つポンと入れると、チキンのスープになるのがあるでしょう。

小林|クノールとか……。

荒川|僕の場合あれですよ。入れといてほっといたら、いずれ蒸発して全部なくなる。そうなってもいい。そうなることはもうわかっている。それを永遠に残したいなんて言ったら大変ですけど、いずれ向こうからやってくる。もうわき上がってきてるような自然というやつにむちゃくちゃにされちゃうことは最初からわかってますけどね。だけど、その秩序だけは一度明確にしておかないと。それから、そのプロセスも……。僕はいま、つくりたいものだけつくっただけじゃ駄目なんですよ。その新しい使用の仕方をみんなで訓練したいんです。訓練している間に、ひょっとしたら──、相当の所はいわゆる与えられた自然の中に見つけだすことができると思うんです。その中に入っていく。春は何度でもやってきて……。

(荒川修作・小林康夫「春についての対話」、『ルプレザンタシオン』3号、1992年4月、筑摩書房、21─22頁)

2010年5月12日水曜日

2010年5月11日火曜日

【電子書籍版】大澤真幸『緊急発言 普天間基地圏外移設案』朝日出版社


有料版電子書籍は5月14日に刊行予定。定価:105円(本体100円+税)。先着1,000名限定、全文の無料ダウンロード。
http://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255005300/

本文書体はイワタ明朝体オールド。このオーソドックスさは好ましく思えます。

【速報】故・小島一郎「第26回写真の町東川賞 飛彈野数右衛門賞」受賞


北海道上川郡東川町が運営している「写真の町東川賞」。今年より創設された「飛彈野数右衛門賞」部門を故・小島一郎が受賞いたしました。小社より刊行しております『小島一郎写真集成』が評価されました。

以下、佐藤時啓氏による審査講評の該当部分を引用いたします。

《今年から新設された飛彈野数右衛門賞。東川に生まれ、長年にわたり、地元の光景を記録し続け、第17回特別賞を受賞された飛彈野氏の業績を偲ぶ賞である。地域の人、自然、文化等を撮り続け、地域に対する貢献が認められる個人(プロ・アマ不問)を対象に今回から創設された。初回である今回は、今後に向けて、賞の位置付けに対する議論から始まった。物故者のノミネートも多かったことから、誰に賞を出すのかという議論もあった。しかしながら審査会では机上に並べられた写真を見つめ、そこから選出することしかできない。今年は多くの議論があったが、『小島一郎写真集成』の写真の美しさと魅力は群を抜いて我々に訴えかけた。氏は青森の出身であり、1964年に39歳で夭折している。時代に翻弄されながらも、故郷青森をみつめ、津軽を中心としながら青森全域においてその風景と習俗を写真美に高めた。しかしながら、この作風は時代の流れの中では必ずしも十分な評価を残さなかった。その僅かな生の間に残された作品の数々の美しさ。2010年に飛彈野賞として顕彰することは必ずや意味があるはずだ。》

賞の詳細については上掲の東川賞のサイトをご覧ください。

他部門もふくめた受賞作家作品展が、8月に東川町にて開催される「東川町国際写真フェスティバル」の枠内でおこなわれる予定です。詳細は追って告知いたします。

War Horse / Super 8 / The Pacific

スピルバーグ次回監督作品『War Horse』原作題)、2011年8月10日、全米公開。
http://riskybusiness.hollywoodreporter.com/2010/05/03/steven-spielberg-mounting-war-horse-for-dreamworks-studios/
http://www.variety.com/article/VR1118018689.html?categoryid=10&cs=1
http://boxofficemojo.com/news/?id=2753
http://eiga.com/buzz/20100506/4/

【追記】スピルバーグ次々回監督作品『The Adventures of Tintin: The Secret of the Unicorn』、2011年12月23日、全米公開。
http://www.imdb.com/title/tt0983193/

スピルバーグほか製作/J・J・エイブラムス監督『Super 8』、2011年夏、全米公開。
http://www.heatvisionblog.com/2010/05/jj-abrams-steven-spielberg-collaborating-on-project.html
http://eiga.com/buzz/20100510/5/
http://www.google.com/#hl=en&q=super 8 abrams&tbs=vid:1

スピルバーグ、トム・ハンクスほか製作『The Pacific』、2010年7月18日、WOWOW放映開始。
http://www.wowow.co.jp/drama/pacific/
http://www.hbo.com/the-pacific

藤井仁子著『スピルバーグ 孤児の歴史学』(仮題)、2011年後半、インスクリプトより刊行。目下準備中。

2010年5月9日日曜日

25日発売『pg press』次号、マイケル・フリード・ロング・インタビュー

即刻予約されたし。以下転載。

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『photographers' gallery press no.9』

特集|写真のシアトリカリティ2

美術史に残る批評を1960年代に数多く発表し、以後の美術制作・批評に多大な影響をもたらしたアメリカの美術批評家マイケル・フリード。2008年秋に発表した『なぜ写真はいま、かつてないほど美術として重要なのか(Why photography Matters as Art as Never Before)』に収められた現代写真をめぐって発せられた言葉は、何を意味するのか? そして、なぜ、いま、写真なのか? 42頁にわたるロング・インタビューと林道郎による論考などをあわせて、その可能性を検討する。

[インタビュー]コンテンポラリー・フォトグラフィーと反演劇性の伝統──マイケル・フリードに聞く 聞き手:甲斐義明

林道郎 マイケル・フリード『なぜ写真はいま、かつてないほど美術として重要なのか』についての覚書

倉石信乃+林道郎+北島敬三+前田恭二 写真のシアトリカリティ──「北島敬三1975-1991」展関連トーク



倉石信乃 リアリズムの線──土門拳の戦後

前川修 シャーカフスキーのもうひとつのモダニズム──ヴァナキュラー写真の形態学へ向けて

[インタビュー]「有用」な写真──エリック・ケッセルス(ケッセルスクライマー)に聞く 米田拓朗(本誌編集部)

飯沢耕太郎 ケッセルスクライマー効果──デジタル時代を軽やかに渡り歩く

橋本一径 パスポート写真論

小原真史 「北方」の写真師たち──『photographers' gallery press no. 8』に寄せて



定価:2400円+税
予約特典:送料無料!(〜5月18日受付分まで)
発行元:photographers' gallery

http://www.pg-web.net/
http://pg-web.net/scb/shop/shop.cgi?No=277