2010年3月31日水曜日

ヴェイユ生誕101年:今福龍太×港千尋対談「[戦間期]シモーヌ・ヴェイユ、愛、恩寵」

以下の対談イヴェントを紹介します。東京・茅場町のギャラリーにて今週土曜日。小社刊行『愛の小さな歴史』も関わってくるようです。ヴェイユは昨年生誕百年でした。

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[戦間期]シモーヌ・ヴェイユ、愛、恩寵
今福龍太×港千尋対談 [司会]今村純子

日時:2010年4月3日(土曜日)17:00〜20:00[開場16:30]
場所:ギャラリー・マキ

入場無料・カンパ制・要予約

シモーヌ・ヴェイユとレヴィ=ストロースは、わずか二か月の年齢差であり、激動の20世紀前半、世界を席巻していた空気とその違和を、敏感に感じ取っていたと言えるでしょう。一九三〇年半ばに、シモーヌ・ヴェイユは「工場生活」へと、レヴィ=ストロースは「ブラジル」へと赴くわけですが、彼らを突き動かしていた原動力とは、いったい何なのでしょうか。そしてまた、きわめて個的な描出であるように思われるシモーヌ・ヴェイユ著『重力と恩寵』(1947)とレヴィ=ストロース著『悲しき熱帯』(1955)が、なぜ多くの人の心を捉え、それぞれの実在を覚醒させる力を持ちうるのでしょうか。

文化人類学と藝術との往還に鋭い視線を投げかけ続ける、今福龍太氏と港千尋氏をお招きし、とりわけ、シモーヌ・ヴェイユ著『重力と恩寵』、今福龍太著『ミニマ・グラシア』、港千尋著『愛の小さな歴史』の三冊を頂点とする三角形をえがきつつ、世界の悪に対して藝術と思想は、美の閃光をもってどれほどの善を呼び覚ますことができるのか、その醸し出される閃光を待ってみたいと思います。

シモーヌ・ヴェイユから大きな影響を受けたとされる映像作家・監督のジャン=リュック・ゴダール(1930-)の1950年代から今日に至るまでの藝術表現の変遷や、シモーヌ・ヴェイユとほぼ同時代に、映像作家と文化人類学者という二極を同時に生きたたマヤ・デレン(1917-1961)の藝術と学問との往還等まで射程にいれるならば、「藝術創造」と「生の創造」との類比と移し替え、その爆発は、3時間の時間の流れのなかで、ギャラリー・マキの空間そのものを創造しゆくでしょう。

ぜひご参加ください。

※なお、この対談は、『現代詩手帖特集号 シモーヌ・ヴェイユ』(思潮社、2010年上半期刊行予定)への収録を予定しています。

http://www.gallery-maki.com/

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ちなみに同日は別のイヴェントもあり、当方はそちらに赴くつもりですので、上記のヴェイユ対談は参加できず。三島から東京まで30分では行けません。それともやはりそろそろヘリをチャーターすべきでしょうか。

2010年3月29日月曜日

笹岡啓子写真集『PARK CITY』紹介@産経新聞(四方田犬彦さん)


昨日(2010年3月28日)付の産経新聞朝刊、文化欄での「カルチャー時評」コーナーで四方田犬彦さんが笹岡啓子写真集『PARK CITY』を紹介されています。全文がウェブにも転載されていますので、どうぞご一読ください。

http://sankei.jp.msn.com/culture/books/100328/bks1003281004014-n1.htm

2010年3月28日日曜日

『斜線の旅』書評@毎日新聞(沼野充義さん)


本日(2010年3月28日)付の毎日新聞朝刊「今週の本棚」欄にて、管啓次郎著『斜線の旅』の書評が掲載されました。評者は沼野充義さん。すでにウェブにも転載されていますので、ご一読のほどを。

http://mainichi.jp/enta/book/hondana/archive/news/2010/03/20100328ddm015070022000c.html



http://kudo-yoko.com/?p=1428

放送大学を退官される工藤庸子さん。4月からの勤務先の「公開ゼミ」で『斜線の旅』を扱ってくださる由。

ロッポンギ、ハードコア、グリーンバーグ

昨夜というか今朝にかけて六本木方面(というか六本木どまんなか)で開催されたハードコアなトークイヴェントに駆けつけるさいに当方が立ち寄った書店(こちらです)で見つけた本に、なにやら近刊告知を発見。いちばん左下……。


……と他人事のようなことを言っている場合ではなく。「近刊予定」とありますが、しばらく先の予定です(2011年以降です)。ご諒承のほどを。なお、くだんの六本木ハードコアでアナウンスされたところでは、同じ加治屋さんが翻訳に参加されているイヴ=アラン・ボア+ロザリンド・クラウス『アンフォルム』(月曜社)は今夏には刊行されるだろうとのこと。

上掲の見開きが収められているのは、五十嵐太郎編『建築・都市ブックガイド21世紀』彰国社、2010年4月。刊行されたばかりでしょうか。建築文化シナジーの第19弾で、帯文によれば「1990年代以降に刊行されたものを中心に、300冊以上の書物を一挙紹介!」。建築本ガイドとしてはすでに五十嵐太郎編『READING:1 建築の書物/都市の書物』(INAX出版、1999年)がありますが、それ以降の出版をフォローする、というのが今回の本の趣旨。目次に挙がっている本だと半分以上は読んでるな……。

2010年3月27日土曜日

『男性・女性』『ゴダールのマリア』2本立て@早稲田松竹、4月10日から


丈、短すぎない? そこでトリミング? そんなことはどうでもよくて……


来月、早稲田松竹にて、ゴダールの2作品が上映されます。4月10日(水)〜16日(火)、『男性・女性』(1966年)と『ゴダールのマリア』(1984年)の二本立て興行。私の記憶では、後者の上映はわりと珍しいような気がします。詳細は以下。ウェブでの案内文もふくめて早稲田松竹のラインナップ、とても充実していると思いますね。

http://www.wasedashochiku.co.jp/lineup/2010/godard2010.html

『ゴダールの社会主義』(仮題、こちらをご参照)の、そして『ゴダール的方法』(仮題、こちらをご参照)の予習にぜひ。

第1回表象文化論学会賞

学会賞:日高優氏──『現代アメリカ写真を読む──デモクラシーの眺望』(青弓社、2009年6月)に対して
奨励賞:乗松亨平氏──『リアリズムの条件──ロシア近代文学の成立と植民地表象』(水声社、2009年10月)に対して
特別賞:渡邊守章氏──京都造形芸術大学舞台芸術センターにおける一連の企画、ならびに著述に対して

http://www.repre.org/information/office/index.html

【以下3/28追記】『現代アメリカ写真を読む』が初の単著となる日高優さんには、共著(分担執筆)として『美術史の7つの顔』(未来社、2005年)があります。日高さんはレンブラント論とウォーホル論を寄稿。小社からゴダール論の刊行を準備中の平倉圭さんによるベラスケス論とピカソ論も収録されています。ついでに、「アメリカ写真史」についてはアラン・トラクテンバーグ『アメリカ写真を読む』(生井英考・石井康史訳、白水社、1996年)が鉄板。これとの併読がおすすめ。

2010年3月26日金曜日

ジュネ生誕100年:「地点」公演「誰も、何も、どんなに巧みな物語も」

以下の公演を紹介します。

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「地点」公演
「誰も、何も、どんなに巧みな物語も」

テクスト:ジャン・ジュネ
構成・翻訳:宇野邦一
演出:三浦基
出演:安部聡子・山田せつ子

地点、初のコラボレーション。ダンサー・山田せつ子を迎え、三浦基がジャン・ジュネのテキストに挑む!
ジャコメッティのアトリエを基点に展開される特異な美術論「アルベルト・ジャコメッティのアトリエ」。
ジュネの残したほとんど唯一と言ってよい演劇論「……という奇妙な単語」。
パレスチナ人の無数の屍体。虐殺の現場へ数少ない目撃者として訪れたジュネによる記録「シャティーラの四時間」。
ジャン・ジュネによる三篇のエッセイを、宇野邦一が翻訳・構成。声と身ぶりによって描かれる複雑な唐草模様、現代演劇とコンテンポラリーダンスの饗宴。

▼横浜公演
日程:2010年3月31日(水)19時30分開演
会場:BankART Studio NYK 3Cギャラリー
料金:予約・当日共2000円(全席自由席、定員100席)
チケット取り扱い:神奈川県民ホールチケットセンター(電話045-662-8866)

▼京都公演
日程:2010年4月22日(木)〜25日(日)(22日・23日:19時30分開演/24日・25日:17時開演)
会場:京都芸術センター・フリースペース
料金:一般前売2500円・当日3000円(全席自由席)
チケット取り扱い:チケットぴあ(401-638)など

http://www.chiten.org/

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以上の情報はフライヤーから私が転記いたしました。詳細は「地点」ウェブサイトをご確認ください。横浜公演は急遽決まったもよう。


今回の公演では、「構成」(ドラマトゥルグということでもあるのでしょうか)を務められる宇野邦一さんによる翻訳が用いられますが、フィーチャーされるジュネのテクスト三篇はすべて鵜飼哲さんによる翻訳もあります。「アルベルト・ジャコメッティのアトリエ」「……という奇妙な単語」は、『アルベルト・ジャコメッティのアトリエ』(鵜飼哲編訳、現代企画室、1999年)に収録。「シャティーラの四時間」は、『インパクション』51号(インパクト出版会、1988年)に初めて訳出され、すでに当欄でもご案内のとおり、このたび、関連テクストもあわせて小社から刊行する運びです。また、宇野さんにはジュネ論を集成した著作『ジャン・ジュネ──身振りと内在平面』(以文社、2004年)があります(『ジュネの奇蹟』[日本文芸社、1994年]の増補版です)。


なお、タイトルの「誰も、何も、どんなに巧みな物語も」は、「シャティーラの四時間」冒頭のセンテンスからです。鵜飼訳(『インパクション』版ではなく小社版暫定訳稿です)から引きますと──

「誰も、何も、いかなる物語のテクニックも、フェダイーンが過ごしたヨルダンのジャラシュとアジュルーン山中での六カ月が、わけても最初の数週間がどのようなものだったか語ることはないだろう。」

マリー・ンディアイ『ロジー・カルプ』&ランシエール『イメージの運命』

マリー・ンディアイ『ロジー・カルプ』小野正嗣訳、早川書房、2010年3月、2415円
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/125410.html

ジャック・ランシエール『イメージの運命』堀潤之訳、平凡社、2010年3月、2520円
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=702085

先週末に刊行された以上2点の共通点は、はい、なんでしょう?




いずれの著者も初邦訳は小社から刊行されている、ということ。というわけで、ご紹介。

ンディアイのほうは、4冊目の日本語訳。長篇小説としては、『心ふさがれて』(笠間直穂子訳、小社刊、第15回日仏翻訳文学賞)につぐ2冊目。作品一覧はこちらをご参照のほど。本作はフェミナ賞(2001年)を受賞していますが、昨年のゴンクール賞作のTrois femmes puissantes(三人の強い女たち)も早川書房から刊行予定の由。なお、『ロジー・カルプ』の翻訳者・小野正嗣さんによる「訳者あとがき」が、早川書房のウェブログにて公開されていますので、そちらもぜひどうぞ。
http://blog.hayakawa-online.co.jp/100satsu/2010/03/post-b8b5.html

ランシエールのほうも、4冊目の日本語訳。美学系の著作としては初めて。邦訳一覧はこちらをご参照のほど。ランシエールの著作一覧は『民主主義への憎悪』(松葉祥一訳、小社刊)巻末の「書誌」をご活用下さい。なお、『イメージの運命』の翻訳者・堀潤之さんによる「参考図版」リストが、ご自身のウェブログにて公開されていますので、そちらもぜひどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/tricheur/

2010年3月24日水曜日

[速報]ペドロ・コスタ+ジャンヌ・バリバール来日!


『ENCORE』3号(東京日仏学院カルチャーマガジン)より。右ページ左下の写真はいったいどこでしょう。見覚えあるような……。

ほかに、「ロメールと哲学」(5月29日、エロイーズ・ベネット来日+『室内遊戯』上映)など。別のページで紹介されているこれも。ピィにレジ! むろん見逃すわけにはいくまいが、行けるかどうか。とりあえず手帖に書き込んでおく。

2010年3月23日火曜日

不均衡システムと個体化──ジルベール・シモンドン(1924-1989)の哲学をめぐって

欧州連合エラスムス・ムンドゥス《ユーロフィロソフィ》2010年プログラムがスタートした由。こちらをご参照。シモンドンのフィーチャーぶりに注目。明日水曜日の以下のシンポジウムなど。

▼明治大学シンポジウム
*テーマ:不均衡システムと個体化──ジルベール・シモンドン(1924-1989)の哲学をめぐって
*主催:明治大学文学部フランス文学専攻
*後援:明治大学国際連携部/エラスムス・ムンドゥス《ユーロフィロソフィ》
*日時:2010年3月24日(水)15:00-21:10
*場所:明治大学駿河台キャンパスリバティタワー19階119J室
*プログラム:
第一部
15:00-16:00 合田正人(明治大学):ジルベール・シモンドン入門(日本語)
16:00-16:30 質疑応答
第二部 17:30-21:10 (司会 藤田尚志、フランス語、通訳あり)
17:30-18:10 米虫正巳(関西学院大学):自然とその不均衡システム──シモンドン、ドゥルーズと共に自然を考える
18:15-18:55 藤田尚志(九州産業大学):ベルクソンとシモンドンにおける想像力と発明
19:00-19:40 ポール=アントワーヌ・ミケル(ニース大学):個体的なものから生命的なものへ
19:45-20:25 ピエール・モンテベロ(トゥールーズ大学):シモンドンと自然哲学
20:30-21:10 質疑応答ならびに全体討議

http://hitec.i.hosei.ac.jp/~ERASMUS/2010/03/15135000.php

ゴダール『映画史』@アテネ・フランセ文化センター、本日より土曜日まで


本日より、東京・神田駿河台のアテネ・フランセ文化センターにて、ジャン=リュック・ゴダール監督作品『映画史』(1998年/268分)が上映されます。連日15時半〜20時35分、全8章一挙上映。土曜日までです。

『ゴダールの社会主義』(仮題、こちらをご参照)の、そして『ゴダール的方法』(仮題、こちらをご参照)の予習にぜひ。

[追記]後者のタイトルはおそらく変更される見込みです。前者のタイトルは私が勝手につけたまでのこと(こちらの「2009/09/24」項ご参照)。

2010年3月19日金曜日

「アラン・レネ全作上映」@渋谷ユーロスペース、明日20日より


本日(19日)まで渋谷イメージフォーラムにて『ヒロシマモナムール』が上映されていましたが、明日からはユーロスペースにて「アラン・レネ特集上映」が始まります。会場にて、小社の『愛の小さな歴史』『HIROSHIMA 1958』も販売しておりますので、ぜひお手にとってご覧下さい。レネ特集は、26日(金)までユーロスペースにて、27日(土)からは東京日仏学院に会場を移します。

(……ロジエ@ユーロ見逃した。マリエンバート@イメフォも見逃した。無念。でもメルヴィル@神保町観られたから満足とする。デジタル上映でも良しとする。で、いまからルビッチ@ヴェーラを観に行こう。これも仕事の一環なり。)

小島一郎展示@青森県立美術館、22日まで

青森県立美術館常設展「冬のコレクション展 春を待つ祈り/人間を彫る」は、22日(月)までです。会場の一室が小島一郎の写真の展示に充てられています。次の展示の機会はしばらく先になりそうです。この機会に是非。以上、リマインダ・エントリ。

続刊フライヤーver.2急遽制作中


足りなくなったのでver.2を制作。左上に載せたのは、「シャティーラの四時間」(全体稿)の初出である『パレスチナ研究誌』6号(1983年冬)の書影。表紙の写真は「Associated Press」によるもの。

2010年3月17日水曜日

JLG最新作/次回作

ジャン=リュック・ゴダール最新作:



http://www.cinematheque.fr/fr/parlons-cinema/soiree-hommage-eric-rohmer.html#Film7



ジャン=リュック・ゴダール次回作(予告篇第2弾……と思しき映像):



http://www.youtube.com/watch?v=tqDiq31Icr0
http://www.wildbunch.biz/films/socialism



ハイ・スピード・ゴダール!

ハイ・レゾリューション・ゴダール!はこちら

『PARK CITY』@artscapeレビュー(飯沢耕太郎さん)


ウェブマガジン「artscape」2010年3月15日号の「artscapeレビュー」で、飯沢耕太郎さんが笹岡啓子写真集『PARK CITY』を取り上げています。以下でどうぞ。

http://artscape.jp/report/review/1212749_1735.html



近刊予定の飯沢さんのこの本は、目次から推測するに、この「artscapeレビュー」の昨年分をまとめたものでしょう。『小島一郎写真集成』についての文も収録される模様。

2010年3月16日火曜日

『PARK CITY』『斜線の旅』@『フリースタイル』11号(飯沢耕太郎さん・野崎歓さん)


以前当欄でもご紹介した『フリースタイル』の最新号(11号、2010年3月25日)のコーナー「One, Two, Three!」。「〈本・映画・漫画・音楽〉という4つのジャンルから“ベスト3”を選ぶ新コーナー。ジャンル別に3本ではなく、どう選ぶかは選者次第。今号は〈2009年10月1日から2010年1月31日〉に発売・公開のものが対象となる」という趣旨なのですが、飯沢耕太郎さんと野崎歓さんが、小社の出版物をピックアップされています。

飯沢耕太郎(写真評論家):笹岡啓子写真集『PARK CITY』

《笹岡啓子の『PARK CITY』は広島を原爆記念公園を中心とする「公園都市」と見立てる発想が面白い。黒々とした闇の領域が、少しずつ浸食してくるようなスナップ。新世代による原爆に記憶の継承の試みだ。》

野崎歓(東京大学准教授):管啓次郎著『斜線の旅』

《管啓次郎がまた素敵な本を書いた。こんな風に旅ができて、旅を書けたならどんなにいいだろうと思わずにはいられない。「昔ながらの日本の『外国文学者』のばかげた伝統」からこれだけ遠く離れていけるなんて、本当に羨ましい。強い批判的思考を秘めながら、文章が軽やかでリズムがいいから少しも嫌味がない。世界はまだ「驚きと魅惑」に満ちているのだと、率直に腑に落ちる。ああ、南半球を目指したいものだ!》



ところで、この欄の執筆者近況メッセージで、中条省平さんが、《次の目標はジュネの翻訳完了です。》(p. 66)とお書きになっています。年頭の『出版ニュース』2010年1月上・中旬合併号のアンケート「今年の執筆予定」には、《翻訳では、相変わらずジャン・ジュネ『花のノートルダム』の新訳(光文社古典新訳文庫)と格闘中です。》(p. 46)とありますから、このことでしょう。『花のノートルダム』は2008年暮れに鈴木創士訳で河出文庫で訳出されたばかりですが……。底本が別、とかあるんでしょうか??? ともあれ、生誕100年の今年のうちに刊行されそうな感じですね。

ほかにもジュネ関連の出版企画が今年はあるようですが、折を見てご紹介いたしましょう。小社は目下『シャティーラの四時間』を準備中です。



あと、特集の「「日本マンガ全集」編集会議」は「出版社を募集中です」とのことです。500ページ×50巻+1000ページ×50巻……。呉氏の発言によれば、「四十年近くマンガ全集というものは発売されていない」由。

『斜線の旅』書評@読売新聞(都甲幸治さん)

管啓次郎著『斜線の旅』の書評が、2010年3月14日付「読売新聞」朝刊読書欄に掲載されました。評者は、都甲幸治さん(アメリカ文学者)。最後を引用:

《(…)管が提唱するのは水平な旅である。「未知への欲望、新奇さの魅惑」に誘われるままに、地球に斜線を引きながら移動すること。行った先々で、歴史的には弱者とされてきた人々に礼を尽くし、教えを請うこと。管は旅を通してタフな謙虚さを学び取りながら、土地の力に触発されるまま、アメリカや日本の文学を読み進める。そしてアメリカ西部の砂漠へ、フランス領の島々へと管の思いは滑っていく。まるで現代の芭蕉のように、旅のなかで場所と書物を重ね合わせながら読む管の姿勢には、外国研究の新しい形がある。》

すでにウェブに転載されています:
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20100315bk10.htm

2010年3月9日火曜日

注目の新刊・近刊・上映企画・展覧会いろいろ

手にしたもの、見掛けたもの、届いたものなどからピックアップ。ビッグなものからニッチなものまで。(ほとんどの画像はクリックすると大きくなります。)

まずは新刊。

『ゲルハルト・リヒター《アトラス》』(TEXT SERIES 01)、ワコウ・ワークス・オブ・アート、2010年1月29日発行


今週までリヒター展を開催している西新宿のギャラリーの発行物。新書版で96ページ。ブックデザイン:森大志郎。ISBN無し、一部の書店にて取り扱いあり。リヒターのインタビューの抄録(一部初邦訳)、林寿美氏による論攷「ゲルハルト・リヒターの目」、『オクトーバー』88号(1999年春)掲載のベンジャミン・H・D・ブクロー「ゲルハルト・リヒター《アトラス》──没価値性のアーカイヴ」(Benjamin H. D. Buchloh, "Gerhart Richiter's Atlas: The Anomic Archive")の邦訳(木下哲夫・大坂直史訳)を収録。ちなみに、昨年末にMIT PressからOctober Filesの一冊で、ブクロー編のリヒター論集成が出ています。『批評空間』終止以降、『オクトーバー』論文が翻訳掲載される機会もまるでほとんど[追記参照]なくなりましたので(『クリティカル・インクァイアリー』とか『ニュー・レフト・レヴュー』とかも)、貴重な試みではあるでしょう。ギャラリーの方に訊いたところでは、ギャラリー取り扱い作家を中心に同様の「TEXT SERIES」を刊行していくつもりとのこと。ギャラリーのサイトにも詳しい情報が載っていないので、ここに勝手に載せておきます。

[追記]そういえば、展覧会カタログという媒体で訳出されたことがありましたね。こちら

つぎに近刊。

アントワーヌ・ドゥ・ベック『ゴダール伝』グラッセ社、2010年3月10日発売(Antoine de Baecque, Godard : Biographie, Editions Grasset, à paraître le 10 mars 2010.)


近々訳書のランシエール『イメージの運命』(平凡社)が刊行されるはずの堀潤之さんのブログ「les signes parmi nous」から。詳細はそちらをご覧下さい。というか、「800頁以上」って、これ、今から読まなきゃいけませんか? んー。

ミシェル・フーコー『カントの人間学』王寺賢太訳、新潮社、2010年3月25日発売
http://www.shinchosha.co.jp/book/506707/


『新潮』最新号の広告から。惹句が弾け過ぎな気がしますが……。この装画、岡崎乾二郎さんですか? 本書はフーコーの博士副論文(主論文は『狂気の歴史』……って、え? 品切れ!?3/17追記:在庫ありに変わっていました)。フランス語の原著にはカント著/フーコー訳『実用的見地における人間学』が併載されていました(というかそちらがメイン)が、この日本語訳では割愛なんでしょう。岩波書店の新しいカント全集には訳出されていて、当該巻は……って、え? 品切れ!?

ヘイドン・ホワイト『メタヒストリー』岩崎稔監訳、作品社、2010年夏刊行予定


『みすず』最新号の上村忠男さんの連載から。昨秋来日したホワイトの主著。翻訳が出るべきと皆が言いながら誰も着手しようとしないと思われた一書ですが、刊行企画が進行していたようです。作品社のウェブにも刊行告知が載っています。

話は変わって、映画上映企画。

ロベルト・ロッセリーニ特集上映@詳細未詳


「週刊読書人」最新号の「ACADEMISM 2010」というインタビュー連載から。インタビュイー氏は当方も知らぬ仲ではないので、読んでいるこちらが「苦笑」を禁じ得ぬ記事ですが、そんなことはともかく、ロッセリーニ特集上映企画というのが動いている由。どうやら後期作品がフィーチャーされる模様。まだまだ先のことでしょうが、楽しみです。というか、ちゃんと実現してください、お願いだから。

最後に展覧会企画。

「渋沢栄一とアルベール・カーン」@渋沢史料館、2010年3月20日─5月5日
http://www.eiichi-kahn.jp/


写真の考古学その1。カーンについては、当ブログ「2009年ベスト出版」次点に選ばれた(というか勝手に選んだだけだが)NHK出版の大型本をご参照。個人的な一番の関心はオートクロームの展示(方法)。実物はフラジャイルですから、カーン美術館からは持ち出せないでしょう。どういう展示になるのか。ちなみに、『ふらんす』(白水社の雑誌)3月号がカーン特集生誕150年を組んでいます。

「時の宙づり──生と死のあわいで」(ゲスト・キュレーター:ジェフリー・バッチェン)@IZU PHOTO MUSEUM、2010年4月3日─8月20日
http://www.izuphoto-museum.jp/exhibition/5337331.html


写真の考古学その2。展覧会に合わせてバッチェンの著作『写真のアルケオロジー』が刊行、来日シンポジウムも。著作の原著は、Burning With Desire: The Conception of Photography (MIT Press, 1999)。(原題を直訳した方が良いのにな……と小声でつぶやいておく。)バッチェンについては、『photographers' gallery press』7号の特集が携帯必須参照必定。以上、旧エントリーのコピペで済ます。[3/17追記:京都でのレクチャースケジュールが発表されています。→こちら



……この程度のものはそれこそ「つぶやき」で済ませればいいのでしょうが(実はそれ用のアカウントはとっくにとってある)、それはそれで面倒で、とりあえずブログにエントリー。

2010年3月8日月曜日

『PARK CITY』『愛の小さな歴史』、書評記事まとめて


以下、まとめてご紹介。

▼笹岡啓子写真集『PARK CITY』

「図書新聞」2010年3月13日号(2957号)。評者は行友太郎さん。肩書きには「シャリバリ地下大学学長、文化批評」とありますが、かの『フードジョッキー──その理論と実践』の共著者。この書評記事、前半は山田風太郎『くの一忍法帖』が論及され、西谷修『戦争論』を経由して、『PARK CITY』へと通ずる、という結構になっています。くわしくは実際の紙面でどうぞ。ちなみに、掲載は8面。デリダの最晩年の“写真論”『留まれ、アテネ』の書評と並んで載っています。

《(…)写真集の中盤から後半にかけて登場する公園の夜を捉えたフィルムは闇に映る光の痕跡や残像を残そうとしているものであるようには見えない。そのような効果を狙ったものとするならば、それらの写真は黒すぎる。ここには光と影の物理的効果や心理的効果を見据えた思考とは別の論理が働いている。単なる黒さ以上に黒い何かと鑑賞者が向き合うとき、そのような写真がただあるということに当惑する。それは「ヒロシマ」が「非‐世界」という経験であることを思い至らせることに繋がっていく。誰もそのことにおいて無垢なままでいることはできないような何かである。(…)この写真集によって笹岡啓子は、平和記念公園とその周辺の地勢に広島という街を凝縮させ、「公園都市」という概念を浮かび上がらせる。そして、この「PARK CITY」の内側に配置された物質そのものとして見る者に迫るフィルムの数々は、私たちの思考を広島ならぬ「ヒロシマ」へと導く。》

『アサヒカメラ』2010年3月号、「今月の新刊書籍 BOOKS」コーナーにて、写真家へのインタビュー「見えない「公園」が暗示するもの」が掲載。発言から引用:

《「(…)平和公園は、本当に見えないんです。真っ白なコンクリートでつくられていて昼間はよく見えないし、夏は本当に照り返しがきつくて、まぶしくて見えない。夜は誰もいなくなって、街灯がぽつんとあるぐらいで真っ暗なんです。まぶしかったり、真っ暗だったり、はっきりと見えない場所なんです」》

*『PHOTO GRAPHICA』2010年4月号の写真集紹介のページ。評者は竹内万里子さん。

《広島、長崎、あるいはアウシュビッツ。「それ」を表象不可能であると言い放ち、表象のゲームに戯れることはたやすい。しかし本書は、広島をめぐるそうした戯れにおぼれることなく、そこに貫通する一本の糸をたぐり寄せるかのように、影なる公園都市としてその姿を新潮に浮かび上がらせている。09年度国内ベストの一冊。》

『PHAT PHOTO』2010年3-4月号。「新刊写真集紹介」のコーナー。無署名。

《(…)モノクロで正方形に納められた昼夜の公園は木々が黒く、空は厚い雲に覆われ、けだるい厚さに包まれている。現在の平和な生活のなかに原爆の重い記憶が被さったような、目に焼きつく光景だ。》

▼港千尋著『愛の小さな歴史』

*「東京新聞」2010年2月21日付朝刊、読書欄。「新刊」コーナー(無署名)。

《アラン・レネ監督『ヒロシマ・モナムール』は、アウシュヴィッツの記録映画『夜と霧』を撮ったレネが、収容所送りになった夫をもつM・デュラスに脚本を依頼して撮影。その際に撮られたヒロシマの姿を入手した写真家の著者は、それらを手がかりに原爆投下から十三年の〈時代思潮〉を再現しようと試みる。》

笠間直穂子訳『心ふさがれて』、第15回日仏翻訳文学賞受賞!

このたび、マリー・ンディアイ『心ふさがれて』(インスクリプト、2008年10月)の翻訳で、笠間直穂子さんが第15回日仏翻訳文学賞(日仏翻訳文学賞委員会主催、小西国際交流財団協賛)を受賞いたしました。


フィリップ・フォレスト『さりながら』(白水社、2008年10月)の翻訳者、澤田直さんとの同時受賞です。対象は「2007年4月より2009年3月までに出版された、フランス語から日本語翻訳」で、選考委員は、西永良成・小林茂・野崎歓・堀江敏幸の4氏。(日本語からフランス語への翻訳についての部門も別に設けられています。)

受賞理由は以下の通り:

「今年度のゴンクール賞に選ばれたアフリカ系のこの女性作家は二十年まえから注目されていた小説家だが、深い教養と抽象度の高い独自の難解さをもつ文体のゆえに、我が国ではこれまで積極的に翻訳を企てる者がいなかった。笠間氏は果敢な勇気をもって、この最新作の新訳に挑まれ、おとぎばなしを思わせる奇想と現在社会のリアリティーがない交ぜになる幻想的な味わい深いこの作品を見事な日本語に移植された。」

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あらためて本書をご紹介いたします。

マリー・ンディアイ著
笠間直穂子訳
『心ふさがれて』

奇怪な事件、せり上がる謎。
霧のボルドーから光の地中海へ、
奇想とリアリズムが交錯する目眩のするような語りがあぶりだす家族の真実。
大作家への道を歩むンディアイ、長篇最新作。

2008年10月18日初版第1刷発行
四六判上製352頁
装幀:間村俊一/写真:港千尋
定価:本体2500円+税
ISBN978-4-900997-20-2
原著:Marie NDiaye, Mon cœur à l'étroit, Editions Gallimard, 2007.

▼お試しに、冒頭第1節(5〜6頁)を:

1 いつはじまったのか

 ときどき白い目で見られている気がしたのが、はじまりだった。ほんとうに私が恨みを買っているのだろうか?
 夕食のとき、思いきってアンジュにこの異変について打ち明けると、気が引けたのか困惑したのか少し口をつぐんでから、実は自分の周りでも同じことが起きているのだと答える。そしてこちらをじっと見つめながら問いかけてくる、教え子たちは自分になにか非があると言いたいのだろうか、それとも自分は身代わりで、ほんとうのところは妻の私を槍玉に挙げようとしているのだろうか、と。
 そう訊かれて私はうろたえる。私がだれに、なにをしたというのだろう?
 アンジュは私のことが心配でたまらないという目をしている。彼の受け持つ子どもたちの険しい目つきは彼一人に向けられ、私のクラスの子どもたちが私に向けるまなざしもやはり彼のほうへ放たれたものだと、そう私に言ってほしいように見える。
 とはいえ、アンジュだって、だれに、なにをしたというのだろう? 評判のよい小学校教師なのに、控えめでどこから見ても信頼できる人物なのに。
 私たちは黙りこくって食事を済ませる、目の前の相手が不安に胸を掻き乱されていることはお互いひしひしと感じているけれど、はっきり口に出す決心はつかない、二人は平穏な、息の合った、周りのどんなことでも即座に話が通じる暮らしを送ってきたので、言ってみれば自分たちが怖気づいていること自体、なにか場違いなものが割りこんできたようで、我慢ならないのだ。

▼著訳者略歴(本書掲載のものを増補してあります)

[著者]
マリー・ンディアイ(Marie NDiaye)
1967年、フランス中部オルレアン近郊で、セネガル人の父とフランス人の母の間に生まれる。1985年17歳で第一作Quant au riche avenir(『豊かな将来はと言えば』)をミニュイ社から刊行。以降、小説、戯曲、童話などを発表し、フランス現代文学の最重要作家の一人と目されている。2001年、Rosie Carpe(『ロジー・カルプ』)でフェミナ賞を受賞。2009年、Trois femmes puissantes(『三人の強い女』)でゴンクール賞を受賞。
小説/戯曲
Quant au riche avenir, 1985(『豊かな将来はと言えば』)
Comédie classique, 1987(『古典喜劇』)
La femme changée en bûche, 1989(『薪になった女』)
En famille, 1991(『水入らず』)
Un temps de saison, 1994(『秋模様』)
La sorcière, 1996(『魔女』)
Hilda, 1999(『ヒルダ』、戯曲)
Rosie Carpe, 2001(『ロジー・カルプ』、小野正嗣訳、早川書房、近刊)
Papa doit manger, 2003(『パパも食べなきゃ』、戯曲)
Les serpents, 2004(『蛇たち』、戯曲)
Tous mes amis, 2004(『みんな友だち』、笠間直穂子訳、インスクリプト)
Autoportrait en vert, 2005(『緑の自画像』)
Puzzle (avec Jean-Yves Cendrey), 2007(『パズル』、戯曲集、ジャン=イヴ・サンドレーと共著)
Mon cœur à l'étroit, 2007(『心ふさがれて』、本書)
Trois femmes puissantes, 2009(『三人の強い女』)
童話
La diablesse et son enfant, 2000(『あくまと子ども』)
Les paradis de Prunelle, 2003(『プリュネルの天国』)
Le souhait, 2005(『ねがいごと』、笠間直穂子訳、駿河台出版社)

[訳者]
笠間直穂子(Kasama, Naoko)
1972年宮崎生まれ。上智大学卒、東京大学大学院博士課程単位取得退学。現在、上智大学等非常勤講師。フランス文学、地域文化研究。訳書にンディアイ『みんな友だち』(インスクリプト)、『ねがいごと』(駿河台出版社)。ミハイル・セバスティアン『事故』の翻訳をインスクリプトより刊行予定。

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ウェブ上では正確なものがありませんでしたので、これまでの「日仏翻訳文学賞」の受賞リストを挙げておきます。(著作集のたぐいは著者名を省略してあります。)

第1回(1994年)
阿部良雄訳『ボードレール全集』全6巻(筑摩書房)

第2回(1995年)
野沢協訳『ピエール・ベール著作集』(法政大学出版局)

第3回(1996年)
酒詰治男訳『人生 使用法』ジョルジュ・ペレック(水声社)

第4回(1997年)
斉藤一郎訳『ゴンクールの日記』(岩波書店)

第5回(1998年)
高坂和彦訳『なしくずしの死』他主要小説7篇、ルイ=フェルディナン・セリーヌ(国書刊行会)

第6回(1999年)
山田稔訳『フラゴナールの婚約者』他小説3篇、ロジェ・グルニエ(みすず書房)

第7回(2000年)
西永良成訳『詩におけるルネ・シャール』ポール・ヴェーヌ(法政大学出版局)

第8回(2001年)
星埜守之訳『フランスの遺言書』アンドレイ・マキーヌ(水声社)
塚本昌則訳『コーヒーの水』ラファエル・コンフィアン(紀伊國屋書店)

第9回(2002年)
天沢退二郎訳『ヴィヨン詩集成』(白水社)
石井洋二郎訳『ロートレアモン全集』(筑摩書房)

第10回(2003年)
秋山伸子訳『モリエール全集』第1〜9巻(臨川書店)
有田忠郎訳『セガレン著作集6──碑、頌、チベット』(水声社)

第11回(2006年)
小笠原豊樹訳『石、紙、鋏』『クレモニエール事件』『サトラップの息子』アンリ・トロワイヤ(草思社)
田中成和訳『マラルメの想像的宇宙』ジャン=ピエール・リシャール(水声社)

第12回(2007年)
渡邊守章訳『繻子の靴』ポール・クローデル(岩波書店)

第13回(2008年)
【特別賞】石井晴一訳『艶笑滑稽譚』オノレ・ド・バルザック(岩波書店)
金井裕訳『カイエ1957─1972』エミール・シオラン(法政大学出版局)
渋谷豊訳『ぼくのともだち』『きみのいもうと』エマニュエル・ボーヴ(白水社)

第14回(2009年)
受賞者なし

第15回(2010年)
澤田直訳『さりながら』フィリップ・フォレスト(白水社)
笠間直穂子訳『心ふさがれて』マリー・ンディアイ(インスクリプト)

管啓次郎×林巧、港千尋×堀江敏幸@青山BC本店、今週です!


小社刊行の書籍にちなんだ、青山ブックセンター本店での対談イヴェント2本、明日火曜日と今週土曜日です。残席あるようですので、当日でもぜひいらっしゃってください。情報を再掲しておきます。

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『斜線の旅』(インスクリプト)刊行記念
管啓次郎×林巧 トークイベント
「“旅を書くこと”を語る」

2010年3月9日(火)19:00〜(開場18:30〜)
■会場:青山ブックセンター本店内・A空間
■入場料:500円(税込)
■お問い合わせ:青山ブックセンター本店 電話03-5485-5511

詩人・比較文学者の管啓次郎さんの『斜線の旅』刊行を記念し、作家の林巧さんとのあいだで繰り広げられる旅についてのトークイベントです。管さんは南北アメリカを含む環太平洋地域を中心にした数多くの旅、林さんは中国、東アジアを中心にこれまたたくさんの旅を重ねながら、それぞれ名文による旅行記を綴り、旅についての思考を深めてこられました。旅の楽しみ、旅について書くことをめぐる、洞察に満ちたトークです。

http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201003/201039.html

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『愛の小さな歴史』(インスクリプト)刊行記念
港千尋×堀江敏幸 対談
「写真の瞬間──小さなものへの眼差し」

2010年3月13日(土)18:00〜(開場17:30〜)
■会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
■入場料:800円(税込)
■お問い合わせ:青山ブックセンター本店 電話03-5485-5511

「コンタクトプリントに刻まれたまなざしの意味を探りながら、写真の本質を問い直そうとする、穏やかだが野心的な試み」(堀江敏幸氏、毎日新聞書評より)と評された港千尋氏の『愛の小さな歴史』刊行を記念し、写真が写しとる〈瞬間〉の意味、写真と映画・映像などをめぐって展開される、深くかつ楽しいトークです。

http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201003/20100313_event.html