既報の通り、先だっての週末には山形国際ドキュメンタリー映画祭で、明日明後日の週末には東京日仏学院で
「映画に(反)対して──ギー・ドゥボール特集」が開催されるわけですが、その特集カタログの書誌情報を──唐突ですが──ここで記しておきます。このような情報はウェブの海にはどこにも載らずに埋もれてしまうことでしょうから。仄聞する所では、当ウェブログ運営者が編集・制作・DTP・デザインに関わっているようです──山猫的に。お買い求めになることを当ウェブログ運営者も推奨します──山猫的に。入手方法は、発行元にお問い合わせ下さい──山猫的に。
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映画に(反)対して──ギー・ドゥボール特集Against Cinema: Guy Debord Retrospective
A4判中綴じ・64頁(表紙に紙ヤスリ貼付)・日英バイリンガル
2009年10月発行
発行=特定非営利活動法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭、東京日仏学院
頒価=800円(税込)
[目次]
ギー・ドゥボールによるギー・ドゥボール
ギー・ドゥボール──その映画とその闘争|木下誠
雑誌『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』より
─映画とともに、映画に反して
─アラン・レネ以降の映画
─否定としての、また予兆としての転用
ギー・ドゥボール フィルモグラフィ
─サドのための絶叫
─かなり短い時間単位内での何人かの人物の通過について
【資料1】1960年1月26日付アンドレ・フランカン宛のギー・ドゥボールの手紙(抜粋)
─分離の批判
─スペクタクルの社会
【資料2】ギー・ドゥボール「映画について」
【資料3】1973年11月13日付ジェラール・ルボヴィッシ宛のギー・ドゥボールの手紙
─映画『スペクタクルの社会』に関してこれまでになされた毀誉褒貶相半ばする全評価に対する反駁
─われわれは夜に彷徨い歩こう、そしてすべてが火で焼き尽くされんことを
私はいかなる将来の上映にも同意しない|ギー・ドゥボール
盗まれたフィルムの使用に関するメモ|ギー・ドゥボール
すべては、まだ、最初から繰り返すべく、残されている|アリス・ドゥボール
働くな!──疎外論のドゥボール的段階のために|田崎英明
ギー・ドゥボールとアヴァンギャルド映画|フランソワ・アルベラ
隠された作品|オリヴィエ・アサイヤスインタビュー
Guy Debord on Guy Debord
Guy Debord, His Cinema and His Struggle|Kinoshita Makoto
Excerpts from the Journal
Internationale Situationniste─In and Against Cinema
─Cinema After Alain Resnais
─Détournement as Negation and Prelude
Filmography of Guy Debord
─Howls for Sade
─On the Passage of a Few Persons Through a Rather Brief Unity of Time
[Reference 1] Guy Debord’s Letter to André Frankin dated 26 January 1960 (Excerpt)
─Critique of Separation
[Reference 2] Guy Debord “On the Film”
[Reference 3] Guy Debord’s Letter to Gérard Lebovici dated 13 November 1973
─The Society of the Spectacle
─Refutation of All Judgments, Whether in Praise or Hostile, Thus Far Rendered on the Film “The Society of the Spectacle”
─In girum imus nocte et consumimur igni (We Spin Around the Night Consumed by the Fire)
I Disavow in Advance All Subsequent Screenings|Guy Debord
Note on the Use of Stolen Films|Guy Debord
Everything Still Remains, For Us All, To Start Anew|Alice Debord
Don’t Work!: Guy Debord’s Radicalized Critique of Alienation|Tazaki Hideaki
Guy Debord and Avant-Garde Cinema|François Albéra
The Hidden Work|Interview with Olivier Assayas
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「64頁(表紙に紙ヤスリ貼付)」などとしれっと書いてありますが、なぜ紙ヤスリ貼付なのかという理由は、このカタログを隅から隅まで読んでみても紙ヤスリの裏をめくってみても紙ヤスリのヤスリの粒々をぜんぶ取ってみても、どこにも説明がないので、しれっとここで明かしてしまいますが、ドゥボールが1959年に刊行した『回想録』(
Mémoire)という初めての本のカバーが紙ヤスリ、なのです。その後復刻されていますが、オリジナル版は本文がすべてシルクスクリーンで出来ています。以下の写真はオリジナル版。ただの紙ヤスリにしか見えませんが、本です。本物の本です。

そもそもドゥボールがなぜ紙ヤスリを使ったか?──その答えは、小社近刊予定の港千尋著『愛の小さな歴史』第3節をお読み下さい。ちらっと言及されていますので、しれっと宣伝。
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余談。ドゥボールらが結成した組織「シチュアシオニスト・インターナショナル」は、“国際的なシチュアシオニスト”ではなくて、“シチュアシオニストのインターナショナル”です。違い、わかりますよね? フランス語ではInternationale Situationniste、英語ではSituationist International。その前史の「レトリスト・インターナショナル」は、フランス語ではInternationale Lettriste、英語ではLetterist International。語順が変わるだけでなく、綴りも微妙に異なります。違い、わかりますよね?