2009年11月26日木曜日

渡辺公三×昼間賢トークセッション@ジュンク堂新宿店

小社から『ローカル・ミュージック──音楽の現地へ』を刊行している昼間賢さんが出演されるトークイヴェントが開催されます。

渡辺公三『アフリカのからだ』『西欧の眼』(言叢社)刊行記念
「今、人類はどこにいるのか──あるいは多様体を映す場所へ」
渡辺公三×昼間賢
日時:2009年12月4日(金)18:30〜
場所:ジュンク堂新宿店・8階喫茶コーナー
定員:50名
入場料:1,000円(1ドリンクつき)
http://www.junkudo.co.jp/newevent/evtalk-shinjyuku.html#20091204shinjuku

《人文社会科学はもうひとつ元気がない。ひとびとは自分の生活で精いっぱいだし、自分の場で知恵を絞り眼を凝らし耳を澄ませて明日を切り開こうとしている。ということは、それぞれのひとが人文社会科学の原点に立ち戻って自前の生活の学を作ろうとしているということだ。ローカルな生と表現に注目してきた人類学は、今、多様なエネルギーに満ちた生を氾濫させるひきがねとなりうるだろうか。『アフリカのからだ』『西欧の眼』(言叢社、2009年)の著者が、『ローカル・ミュージック』(インスクリプト、2005年)著者を迎えて、ポスト・グローバリゼーションの世界をさぐる。》

(言叢社の本は未入手です、すみません…)

渡辺さんはこの言叢社の2巻本のあとに、さきごろ新書で『レヴィ=ストロースの闘い』(平凡社新書、2009年11月)を刊行されたばかり。昼間さんは、訳書として『エクスペリメンタル・ミュージック──実験音楽ディスクガイド』(フィリップ・ロベール著、昼間賢・松井宏訳、NTT出版、2009年10月)を刊行されたばかり。今回は、渡辺さんが昼間さんに声を掛けられたと仄聞しております。ぜひどうぞ。

吉増剛造×港千尋トークセッション@タイポロジック展


すでにご案内している「タイポロジック」展ですが、以下のトークセッションが追加で開催される模様です。申込受付が始まっております。ぜひどうぞ。

詩人・吉増剛造×写真家・港千尋 トークセッション
日時:2009年12月9日(水)18:30-20:00
場所:SPACE NIO(東京・大手町/日本経済新聞社2F)
定員:100名(先着順)
参加費:無料
お申し込み:https://www3.entryform.jp/typologic2/

展覧会概要は以下の通り。

活字ルネサンス
「タイポロジック─文字で遊ぶ、探る、創る展覧会」
2009年10月16日(金)─12月18日(金)
SPACE NIO(東京・大手町/日本経済新聞社2F)

平日10:00-18:00
土日休館(11月28・29日、12月5日は開館)
入場無料
主催=日本経済新聞社SPACE NIO
協力=(財)日本新聞教育文化財団
監修:港千尋(写真家・多摩美術大学教授)
アートディレクション:永原康史(グラフィックデザイナー・多摩美術大学教授)
http://www.typologic.net/

2009年11月25日水曜日

シルヴェット・ボドロ出演情報

ついでにこちらも。先日、神保町の街角でポスターを見つけました。東京での上映は終わっておりますが……。


『へんりっく 寺山修司の弟』石川淳志監督/2009年/117分
http://www.wides-web.com/henriku_index.html

シルヴェット・ボドロはフランスのスクリプター。超ベテラン。『ヒロシマ・モナムール』をはじめとしたアラン・レネ作品にはほとんど彼女が携わっています。ほかに、タチ(『プレイタイム』!)、ヒッチコック(『泥棒成金』のみ)、ポランスキー、コスタ=ガヴラスといったあたり。上記の映画は、『上海異人娼館 チャイナ・ドール』(寺山修司監督/1981年)のスクリプターをボドロが務めている、という縁での出演でしょう。

ボドロとも関わりの深い、エマニュエル・リヴァの写真集『HIROSHIMA 1958』は小社より好評発売中ですが、やはりボドロの名前もなんどか現れる、関連書籍をまもなく刊行いたします。近日詳細公開。

エマニュエル・リヴァ出演情報

2009年12月19日(土)13時30分
東京日仏学院エスパス・イマージュ

『モラン神父』
ジャン=ピエール・メルヴィル監督/1961年/115分/出演:ジャン=ポール・ベルモンド、エマニュエル・リヴァ、イレーヌ・タンク

第2次大戦下、かつてはコミュニストの闘士であった無心論者の女性は若き神父との出会いと対話により自らの行い、生き方を見つめなおし、また神父に好意を寄せるようになる。1960年の『勝手にしやがれ』以来名を知られるようになっていたジャン=ポール・ベルモンドと初めて組んだ作品で、この後、ベルモンドは引き続き2本のメルヴィル映画に主演する。ベルモンド演じる若く知的で、ドン・ファン的とさえ言える神父モランに徐々に惹かれていく相手役の女性には、アラン・レネの『ヒロシマ・モナムール』へのオマージュとしてエマニュエル・リヴァがメルヴィルによって抜擢された。

http://www.institut.jp/ja/evenements/9256

「ジャン=ピエール・メルヴィル特集 〜コードネームはメルヴィル〜」企画での上映。東京フィルメックスとの共同企画で、フィルメックスではすでに上映終了。きっと全作必見。メルヴィルについてはここの「ファンサイト」がたいへん充実しております。



2009年12月(詳細日程未詳)
シネマヴェーラ渋谷

『ヒロシマ・モナムール』
アラン・レネ監督/1959年/91分/主演:エマニュエル・リヴァ、岡田英次

女「私、ヒロシマで何もかも見たわ」、男「君は何も見ちゃいない」。戦時中、敵国ドイツ軍の兵士を恋人にもったフランス人女性のヌベールでの記憶と、ヒロシマの原爆の記憶が、闇夜、孤独な二人の男女の体、声から浮かびあがる。記憶の再現と忘却に関する鋭い洞察を突きつけながら、残酷なまでに親密に皮膚の温もりと冷たさを触感させる、アラン・レネ渾身の一作。

http://www.cinemavera.com/schedule.html

※「出演:ナトール・ドーマン」とありますが、そんなひとはいません(アナトール・ドーマンの誤記でしょうが、ドーマンはプロデューサー……ということです、為念)。「恒例、年末年始はシネマヴェーラ渋谷でヌーヴェルヴァーグ映画を観よう!」という惹句の通り、「ヌーヴェルヴァーグの50年」特集での上映。むろん全作必見。『フレンチ・カンカン』とか『フレンチ・カンカン』とか『フレンチ・カンカン』とか。……と今年のはじめにも書きましたなぁ(ルノワールは「ヌーヴェルヴァーグ」ではないですが、そんなことはこの際どうでもよろし)



エマニュエル・リヴァの写真集『HIROSHIMA 1958』は小社より好評発売中ですが、同書の関連書籍をまもなく刊行いたします。近日詳細公開。

2009年11月19日木曜日

ビクトル・エリセ、年末までの上映情報


今後も全国各地にてビクトル・エリセ監督作品『ミツバチのささやき』『エル・スール』の上映が続きます。判明している範囲内で、以下に掲載いたします。当方が把握していない上映がほかにもあるかもしれませんが、とりあえず。追加情報がわかり次第、随時更新します。小社刊行の原作小説『エル・スール』も好評発売中です。

11月28日(土)〜12月4日(金)
『ミツバチのささやき』『エル・スール』
シネマテークたかさき(群馬県高崎市)
http://takasaki-cc.jp/
※「シネマテークたかさき5周年記念」上映。

11月28日(土)〜12月3日(木)
『ミツバチのささやき』『エル・スール』
進富座(三重県伊勢市)
http://www.h5.dion.ne.jp/~shintomi/

12月5日(土)〜11日(金)[8日(火)休映]
『ミツバチのささやき』『エル・スール』
神戸アートビレッジセンター(KAVC)
http://kavc.or.jp/cinema/kavc_cinema.html

12月5日(土)〜12日(土)『ミツバチのささやき』
12月12日(土)〜18日(金)『エル・スール』
シネマ5(大分市)
http://www.cinema5.gr.jp/

12月9日(水)〜28日(月)
『エル・スール』
シネマブルースタジオ(東京芸術センター内/東京・北千住)
http://www.art-center.jp/tokyo/index.html

※上映の詳細は各劇場にお問い合わせ下さい。

『HIROSHIMA 1958』書評@西日本新聞(島尾伸三さん)

今ごろウェブで見つけて知った次第ですが、「西日本新聞」2009年10月25日付朝刊に、小社刊行のエマニュエル・リヴァ写真集『HIROSHIMA 1958』の書評が掲載されておりました。評者は写真家・島尾伸三さん。《懐かしさを伴って「あの頃(ころ)は良かった」と思わされてしまう写真集を見つけました。『HIROSHIMA 1958』です。……》

以下に転載されております。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/book/review/20091025/20091025_0001.shtml

2009年11月14日土曜日

FORGET-HER-NOT

http://kobe-eiga.net/event/report/2009/11/post_6.php
http://kobe-eiga.net/program/2009/12/#a000985

「間に合わなくてもいつか手紙は届く」。本ブログ運営者は、ヤスミン・アハマド全6作品の一般劇場公開を強く希望する者であります。

2009年11月11日水曜日

【速報】小島一郎、青森県美の次回常設展にて展示予定

青森県立美術館の次回の常設展の一部で、小島一郎の写真作品が展示されます。現時点で以下のように告知されています。ひと部屋が小島に充てられる、ということだと思われます。詳細が公表されましたら、当欄でもあらためてご案内いたします。小社刊『小島一郎写真集成』も好評発売中です。

常設展(冬のコレクション展)
「春を待つ祈り/人間像を彫る」

2010年1月1日(金)〜3月22日(月)
青森県立美術館

「春を待つ祈り」をテーマに、青森県の雪景色を撮影した小島一郎の写真作品や、弘前市出身の日本画家・工藤甲人の作品、弘前市出身の下澤木鉢郎の版画作品などを紹介します。そのほか、秋から引き続き、小坂圭二、小野忠弘、豊島弘尚、村上善男の作品も展示します。

http://www.aomori-museum.jp/ja/schedule/info/permanent/289

2009年11月10日火曜日

港千尋写真展「文字の母たち」@津田塾大学


小社刊行の港千尋写真集『文字の母たち』にもとづいた展覧会が、現在開催中です。津田塾大学の学園祭(?)関連の企画です。「津田塾祭」は今週末ですが、写真展は今月20日(金曜日)までです。ぜひどうぞ。

2009年度津田塾祭
港千尋写真展
「文字の母たち〜活字の旅とその記憶」


日時 2009年11月10日(火)〜11月20日(金)10:00〜16:00
場所 津田塾大学小平キャンパス 津田梅子記念交流館
閲覧無料、申込不要

「人類の歴史は、言葉を記録することができるようになってから多くの可能性を持ち始めました。それまで口頭でしか伝えられなかった人々の知恵や記憶は、文字となり記録されることで後世に受け継がれるようになったのです。言葉を記録する、そのツールとして、15世紀にグーテンベルグという人によって考案された活版印刷というものがあります。小さな鋳型に活字を一文字ずつ鋳造し、一つ一つを組み合わせて言葉をつむいでゆくこの印刷技術は、現代に生きる私たちにとっては過去のものかもしれません。しかし今、インターネット等のメディアの普及によりおびただしい量の言葉が氾濫しています。本来言葉とはどのようなものだったでしょう。言葉を生み出す母である文字、その美しさを閉じ込めた写真展を開催します。」

関連講演会「写真・記憶・平和」
講師:港千尋
日時:2009年11月17日(火)13:00〜14:30
場所:津田梅子記念交流館
参加費:無料、申込要

http://www2.tsuda.ac.jp/koryukan/minatochihiro.htm

蜜蜂のささやき

《フランスのある田舎では昔、誰かが亡くなったとき、司祭が蜜蜂にそれをささやき、村に野に告げるよう言ったという。レヴィ=ストロース氏の訃報が伝えられ嘆き悲しんでいる世界のなかには、きっと人間だけでなく、蜜蜂たちに知らされた草花や動物たちもいるだろうと私は思う。涙の一粒一粒をとおして、彼が書いてきた言葉が浮かんでくる。この世のもっとも小さきものたち、いちばん弱きものたちのうちに、かけがいのない価値を見出した思想家は、100と1歳の誕生日をまたずして、静かに自然のなかで息をひきとった。(……)》

──港千尋「レヴィ=ストロース氏を悼む」
日本経済新聞、2009年11月6日朝刊

女優の小さな歴史

《このパーティーの折り、シルヴィ・プラスさんからひとりの老婦人を紹介された。アラン・レネ監督が半世紀以前に、原爆をテーマにした映画で、日本では『二十四時間の情事』のタイトルで封切られた『ヒロシマ、わが愛』のヒロイン、エマニュエル・リヴァさんだった。私ははじめてお目にかかったのだが、広島に投下された原爆のその後を描いた『鏡の女たち』を、リヴァさんがご覧になり、私に会いに見えたのだという。そしてこの夜、『秋津温泉』もご覧になっていた。
 八十一歳になられるリヴァさんと、私は抱擁しあった。女優が、ほかの女優のこうした上映会に出席するのは珍しいことだった。そう思うと、私はいま一度、リヴァさんを抱きしめさせていただいた。
 これが縁になったのだろうか。エマニュエル・リヴァさんと私は、東京で再会することになる。『ヒロシマ、わが愛』の五十周年にあたるこの年の暮れ、来日されたリヴァさんと私は、吉田の演出による朗読会でご一緒に出演したのである。
 『ヒロシマ、わが愛』の原作者、マルグリット・デュラスが戦時中に、ドイツに拉致された夫の帰還を待ちわびながら、その死がいつ伝えられるかもしれない、そうした不安と苦悩を描いた文章を、リヴァさんと私が交互に朗読した。
 終わったとき、私たちは大きな拍手を観客から送られるなか、舞台の上でふたたび私はリヴァさんと抱擁しあうことができた。》

──岡田茉莉子『女優 岡田茉莉子』
文藝春秋、2009年10月、572─573頁

2009年11月3日火曜日

【速報】マリー・ンディアイ、ゴンクール賞受賞!

受賞作品は、『三人の強い女(Trois femmes puissantes)』。アフリカ系女性の受賞は史上初、フェミナ賞とゴンクール賞の二冠も初めての由。



小社からは、短篇集『みんな友だち』と長篇『心ふさがれて』の2冊を刊行しております。いずれも笠間直穂子訳。この機会にぜひ。

【追記】一部報道では、著者名が「マリー・ディアイ」と表記されていますが、本来は「マリー・ディアイ」(Marie NDiaye)です。N'DiayeでもNdiayeでもなくNDiayeであることの背景と含意については、『心ふさがれて』の訳者あとがきで言及されておりますので、ご参照ください。