2009年12月31日木曜日

インスクリプト2009

2009年、小社からは以下の書目の刊行をいたしました(日付は奥付のものです)。今年一年、ご愛顧いただきました皆様に心より御礼申し上げます。良いお年をお迎えください。

[新刊]
『小島一郎写真集成』青森県立美術館監修、1月10日
『エル・スール』アデライダ・ガルシア=モラレス著/野谷文昭・熊倉靖子訳、2月18日
『霊と女たち』杉浦勉著、7月21日
『愛の小さな歴史』港千尋著、12月5日
『PARK CITY』笹岡啓子写真集、12月25日
『斜線の旅』管啓次郎著、12月25日[発売は2010年1月8日から]

[重版]
『小島一郎写真集成』2刷、2月25日
『HIROSHIMA 1958』(エマニュエル・リヴァ写真集、港千尋ほか編、08年11月刊)2刷、3月5日
『小島一郎写真集成』3刷、4月10日
『エル・スール』2刷、5月22日
『文字の母たち──Le Voyage Typographique』(港千尋写真集、07年3月刊)3刷、10月15日

[受賞]
『小島一郎写真集成』:第21回「写真の会」賞

アラン・レネ全作上映、2010年3月


ユーロスペースから届いた案内のなかに入っていた同館の2010年ラインナップに、「特集上映:フランス映画祭2010関連企画 アラン・レネ全作上映」という企画が掲載されておりました。2010年3月、ユーロスペースと東京日仏学院の2会場で上映、とのことです。「全作」とのことですから、今年のカンヌ映画祭で特別功労賞をレネが受賞した、最新作『Les herbes folles』(2009、英題『Wild Grass』)も含まれていることでしょう。(上に載っているロジエ・レトロスペクティヴも行かないと……。)

なお、既報済みですが、シネマヴェーラ渋谷での「ヌーヴェルヴァーグの50年」特集で、1月3日(日)と7日(木)に『ヒロシマ・モナムール』(アラン・レネ、1958)が上映されます。

小社刊行の関連書、エマニュエル・リヴァ写真集『HIROSHIMA 1958』と港千尋著『愛の小さな歴史』も好評発売中です。

2009年12月29日火曜日

ビクトル・エリセ、2010年上映情報

東京芸術センターでの『エル・スール』上映は昨日まででしたが、来年には以下のような上映スケジュールが公表されています。

2010年1月16日(土)〜22日(金)
シネマ・クレール(岡山市)
『ミツバチのささやき』『エル・スール』
http://www.cinemaclair.co.jp/

2010年1月23日(土)〜2月5日(金)
静岡シネ・ギャラリー
『ミツバチのささやき』『エル・スール』
http://www.cine-gallery.jp/

2010年1月31日(日)
新文芸座(東京・池袋)
『ミツバチのささやき』『エル・スール』
※二本立て興行。「スクリーンで観ておきたい 珠玉の名編Vol. 10 世界名作ア・ラ・カルト」特集での上映
http://www.shin-bungeiza.com/


小社刊『エル・スール』好評発売中です。

2009年12月28日月曜日

『愛の小さな歴史』読売新聞書評予定


昨日の各紙書評欄の「2009年の3冊」(読売・朝日・日経・東京の4紙。毎日は通常書評)をチェックしているさいに見つけましたが、「読売新聞」2010年1月10日の書評ラインアップに小社刊行『愛の小さな歴史』(港千尋著)がリストされておりました。書評委員の過半が交代になることもあり、どなたがお書きになるのかはまだわかりませんが、楽しみにしております。

2009年12月26日土曜日

『PARK CITY』A1ポスター@青山BC六本木店



青山ブックセンター六本木店にて、笹岡啓子写真集『PARK CITY』のA1ポスターを展示しております(ポスターデザイン:田中勲)。さきほど設営して参りました(「休業」といっても仕事はしているのです…)。入口をはいって左手、2階へ上る階段わきのガラスケースです。右に見えるのは、荒木さんの『遺作 空2』。


階段を上って左手が写真集のコーナーです。『PARK CITY』も目立つところに積んでいただいております。

2009年12月24日木曜日

『愛の小さな歴史』@中国新聞文化欄

(クリックすると大きくなります)

港千尋『愛の小さな歴史』が、「中国新聞」2009年12月19日付朝刊の文化欄にて紹介されております。ウェブには載っていない模様ですので、スキャンしました。《本書は、昨年発売の写真集『HIROSHIMA 1958』とともに何度でも繰り返す愛の歴史の不思議さを語りかける。》

2009年12月22日火曜日

ランシエール『感性的なもののパルタージュ』刊行@法政大学出版局  


小社刊行の『不和あるいは了解なき了解』『民主主義の憎悪』につづき、ジャック・ランシエールの3冊目の邦訳書が登場しました。

『感性的なもののパルタージュ──美学と政治』
梶田裕訳、法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス931、税込2310円

きょうから書店店頭に並んでいる模様です。2000年刊行の原著はたいへん小さな本で、与えられた質問にランシエールが応答する体裁で、副題の通り、美学と政治に通底する問いに迫っていく、という趣旨の一冊です。『不和』の副読本としても比較的わかりやすい叙述で(むかし原書で読んだときにはそんな気がしましたけどね……)、この本からランシエールを読み始める、というのも追記訂正(12/31):読み出したらこれはこれで難しかったです。『感性的…』だけでは議論の布置がわかりにくいですので、以下のように訂正]『不和』とあわせてお読みいただく、というのが良いかと思われます。

(むろん、白水社の「哲学の現代を読む」シリーズの市田良彦著『ランシエール──新〈音楽の哲学〉』もお忘れなく。たぐいまれな「奇書」だと思います(褒め言葉のつもり)が、第1章「哲学から音楽へ──ランシエールを駆け抜ける」はたいへん鮮やかなランシエール「解説」にもなっています。)

なお、今回の邦訳書は、総ページ208のうち、原著翻訳部分が64ページ、「日本語版補遺」として加えられた訳者による著者インタビュー「フィクションの擁護のために」が66ページ、訳者解題・訳者あとがきが62ページ、という構成になっています。ちなみに、カバーに使われている写真は、本文でも言及されるウォーカー・エヴァンズ。

仄聞するところでは、ランシエール4番目の邦訳書として『イメージの運命』(原著2003年)が遠からず刊行される見込みとのこと(堀潤之訳、平凡社)。また、上述のランシエール・インタビューの訳注には、『無知なる教師』(1987年)と『解放された観客』(2008年)が「法政大学出版局より刊行予定」とあります。小社も近刊予定に複数冊ございますが、刊行まではいましばらくお待ちください。

[追記]みすず書房からさきごろ刊行されたジャック・デリダ『ならず者たち』(鵜飼哲・高橋哲哉訳)に付された、やや長めの「訳者あとがき」のなかで、鵜飼さんが、ランシエールの最近の論攷(「民主主義は到来しなければならないのか?──デリダにおける倫理と政治」、未邦訳、この論集に所収)にふれ(pp. 317-321)、デリダとランシエールとのあいだの「民主主義」理解における、微妙な差異を指摘されています。こちらもご参照のほどを。

『斜線の旅』見本出来、『PARK CITY』取次搬入


管啓次郎著『斜線の旅』の見本が小社に到着しました。奥付の日付は2009年12月25日としておりますが、書店店頭に並ぶのは年明けになります。1月8日から発売です。

笹岡啓子写真集『PARK CITY』が取次に納品されました。奥付の日付は2009年12月25日としておりますが、書店店頭に並ぶのはあさって木曜日(24日)以降の見込みです。なお、既報の通り、明日23日いっぱいまでphotographers' galleryにて先行特別価格販売を行っております。ウェブでの通信販売も受け付けております。ぜひどうぞ。

『小島一郎写真集成』@『アサヒカメラ』「いま注目すべき写真の仕事2010」


『アサヒカメラ』2010年1月号でも『小島一郎写真集成』が取り上げられておりました。「注目すべき写真の仕事2010」特集の「注目の写真集」のコーナー(執筆は赤坂英人さん)。《青森県出身の写真家・小島一郎の作品を網羅した『小島一郎写真集成』は、けっして「地方性」でのみ語ることができない彼の写真が持つ造形性の魅力を、改めて感じさせるものだった。》ここでも、やはり(と言うべきなのか?)『pg press no.8』田本研三特集と並んでいます。

『霊と女たち』@図書新聞「09年下半期読書アンケート」(上村忠男さん)



「図書新聞」
最新号(2009年12月26日号/2947号)が、年末恒例の「09年下半期読書アンケート」特集を組んでおりますが、そこで小社刊『霊と女たち』(杉浦勉著)が取り上げられています。選者は上村忠男さん(学問論・思想論)。上掲のとおりです。

2009年12月21日月曜日

小島一郎四題:県美常設展詳細、『トランヴェール』、カレンダー、読売毎日回顧

小社刊行『小島一郎写真集成』(青森県立美術館監修、3990円、現在3刷)は、そろそろ刊行より1年ほどになりますが、引き続き好評を頂いております。関連情報をまとめてご報告。

1)すでにお伝えしております、青森県立美術館での来年1月1日からの常設展での小島一郎写真の展示ですが、詳細が発表されました。以下、県美のウェブより転載:

冬のコレクション展 春を待つ祈り/人間を彫る
青森県立美術館
2010年1月1日(金)〜3月22日(月・祝)


展示室M|小島一郎 津軽 昭和三二〜三六年
KOJIMA Ichiro , Tsugaru 1957-1961

《「青森駅から奥羽線に乗り、弘前の手前の川部駅で五能線にのりかえて、五所川原あるいは木造で下車して津軽半島に向かって北上する」。これが写真家の決まりの撮影行でした。
大正13年、青森市大町[現:本町]に、県内で最も古い写真材料商を営む家の長男として生まれた小島一郎は、昭和30年代、青森県内をくまなく歩き、津軽の農村や厳冬の下北の風景を撮った写真家です。若くして命を落とした小島が、写真家として活動した期間はおよそ10年にすぎません。しかし、その短い間に、独特の造形感覚と複雑な印画の技法によって、郷土への熱い思いに裏打ちされた印象的な写真の数々を残しました。
青森県立美術館は、2005年に3000点以上に及ぶ小島の写真や資料を、遺族から寄託されています。
冬のとりわけ荒れた日を選んで撮影に出かけた小島一郎。「猛烈な吹雪に吹きつけられながら、十里余の道のりを休むまもなく歩きつづけながら、あるいは道あって道のない雪の吹き溜まりに落ちこんでもがいたりしながら──」過酷な撮影行は続けられました。
ここでは足しげく通った津軽地方西北部を被写体に、覆い焼きの技法を取り入れながら力強く焼き付けられた、小島一郎の津軽の冬をご覧いただきます。》

http://www.aomori-museum.jp/ja/exhibition/29/index.html#m

2)JR東日本の車内誌『トランヴェール』の2009年12号が「感性がうずく、青森を旅する──青森に魅了されたアーティストたち」という特集を組んでおり、寺山修司、前川國男とならんで、小島一郎が取り上げられています。全5ページ。新幹線に載るとラックに挟まっている例の冊子です。記事の末尾に「「小島一郎展」開催決定!」とありますが、これは上記のとおり、青森県立美術館での常設展内での展示ですので。為念。


3)小島一郎の写真をフィーチャーした2010年カレンダーをつがる市(青森県)が制作しています。『小島一郎写真集成』にも収録されている6点が用いられています。部数限定で無料配布とのことです。以下の陸奥新報の記事をご参照。お知らせが遅くなりましたが、ご希望の方は記事に載っている連絡先にご照会してみてはいかがでしょうか。
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2009/12/9372.html

【追記】つがる市配布分はすでに在庫が切れたようです。即日無くなった模様です。すみません……。
http://www.city.tsugaru.aomori.jp/information/osirase043.html


4)読売新聞2009年12月17日付朝刊の文化欄「回顧2009アート」のなかで、「写真」のコラムを記者の前田恭二さんがお書きになっています。田本研三特集の『photographers' gallery press』の紹介に続いて、「青森県立美術館の小島一郎展も、入念な回顧展として忘れがたい。」との一節がありました。


また、毎日新聞同日付朝刊文化欄では飯沢耕太郎さん(写真評論家)の執筆による「この1年:写真」という回顧記事でも、「印象に残った展示となると、東京以外の展覧会も多くあがってくる」とのくだりのなかで、「小島一郎──北を撮る」展が言及されています。

2009年12月19日土曜日

高野文子先生の次回作は……

こどものとも年少版 2010年2月号
『しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん』
高野文子作・絵

「しきぶとんさん、かけぶとんさん、まくらさん。あさまで よろしくおねがいします」夜、眠りにつく前のひととき。男の子は「おしっこがでたがりませんように」「おっかないゆめをみませんように」……と、しきぶとん、かけぶとん、まくらたちに、そっとお願いをします。すると彼らは「まかせろ、まかせろ」と男の子を優しく、暖かく、包み込んでくれるのでした。

定価:410円(本体価格390円)
ページ数:24
サイズ:21X20cm
初版年月日:2010年02月01日
出版社:福音館書店

●対象年齢:2才〜4才向き

http://www.fukuinkan.co.jp/magadetails.php?goods_id=20903

2009年12月17日木曜日

笹岡啓子写真集『PARK CITY』推薦文

まもなく発売いたします笹岡啓子写真集『PARK CITY』のフライヤー(目下制作中)のために、伊藤俊治さん・港千尋さん・土屋誠一さんに推薦文をお寄せいただきました。当欄にも転載させていただきます。本書の栞としてご執筆いただいた倉石信乃さんのテキスト「広島の印象」(6000字/日英バイリンガル)からの引用ともあわせて、どうぞ。



伊藤俊治(美術史家)
光をあてて見るのではなく、影を投げ掛けて、その不確かな存在をなぞる。絡まりあい、沈んでいった澱が、呟きにさえなれない無数の身体の淀みが透けて見えてくる。風景にすべりこむ、潜在する影の織物。

港千尋(写真家)
都市を動く秘密の足。誰にも見えないサーチライトは、静かに、着実に、わたしたちの行動を走査してゆく。立方体に取り込まれるのは、日々の忘却。その微視的歴史の連鎖をとおして浮かび上がってくるのは、21世紀の屏風絵。新しい『洛中洛外図』、それはあらゆる計画の彼方、どんな契約からも約束からも誓いからも離れて立つ、まなざしの誕生だ。

土屋誠一(美術批評家)
今日、広島を撮ること。だが、広島を撮影することなど可能なのか?──断言しておこう、これらの写真群は、「表象不可能性」などという言説がときに滲ませる自己慰撫とは、およそ無縁である。ここに刻印されているものは、極めて繊細に、かつ果敢に、広島と対峙し続ける写真家の、確かな痕跡にほかならない。『PARK CITY』を手に取る者は、新たなる広島=公園のイメージに、静かに、しかし衝撃的に直面することになるだろう。そして、なによりも今、私たちが知るのは、写真の新たなる潜勢力を拓く、笹岡啓子という存在の圧倒的な手応えである。広島=公園に鋭く切り結ぶこの写真家の登場に、刮目せよ。

倉石信乃(批評家/本書栞「広島の印象」より引用)
(…)いまも新たに被爆資料がアーカイヴに収蔵・展示され続けているのと同様に、被爆の記憶を言葉で記録する努力も積み重ねられている。読み継がれるべきそうした証言集の一端に触れるとき、体験者たちの多くが「無感動」の心的状態に陥ったという条りでいつも胸を衝かれる思いがする。自分を失った、放心して空のよう、無気力に、途方にくれた、何も感じない、感じたことは何もない、もう何の感情もなくなりかけていた、無感動に、まひして、さめた気持で見ていた、無関心で通りすぎた……。こうした証言の数々の重さを、素材にするわけでは全くなく、理解しているというのとも違う。だがそれらとの確かな結び目を持った写真として、笹岡の『PARK CITY』は出現している。公園を通過し資料館を鑑賞する観光客も地元の住民もみな、所在なく、あてどない。この途方もない記憶の扱いでは、われわれの日常に遍在する、関心の所在なさ、あてどなさに耐えてさまよう持続がまず、基底に置かれなければならない。笹岡の捉える、公園の夜闇に紛れる人影も、写真集の冒頭に連なる白日の、無人の光景も、すべてはこの歩行形式の演習につながる。そこからようやく証言者がたどらざるを得なかった、死に直面した無感動という極限状況へのアプローチが始まるのだ。笹岡啓子の写真は「所在なさの強度」を持つ、類例のない達成である。それは死者たちへと向かうわれわれの困難な想起の通路を、静かに指し示している。

2009年12月16日水曜日

【近刊】管啓次郎『斜線の旅』


『斜線の旅』
管啓次郎=著

地名がぼくの呪物(フェティッシュ)だった

水半球に横たわる「見えない大陸」(ル・クレジオ)、ポリネシア。フィジー、トンガ、クック諸島、タヒチ、そしてラパ・ヌイ(イースター島)へ。アオテアロア=ニュージーランドを拠点に、太平洋の大三角形の頂点を踏みしめ、旅について、旅の記述について、行くことと留まることについて、こぼれ落ちる時間のなかから思考をすくいあげる生のクロニクル。

2010年1月8日発売予定

四六判上製280頁
装幀:間村俊一
写真:港千尋
定価:本体2400円+税
ISBN978-4-900997-28-8

[本書より]
ぼくの旅は徹底的に観念的なものであり、それが弱みであり、強みでもある。(…)観念的であるがゆえに楽しめない性格のつけは、すでに十分に支払ってきた。だが一方で、そもそも観念的な行程を脳裏に描かなければけっして行かない場所に行ったりもする。ポリネシアは三角形なんだって? だったらそれぞれの頂点には行かざるをえないね。これは愚行だ、否定できない。地図を見たり、どこかで見かけた一枚の写真にとりつかれたり、何かの文章の一節が妙に気にかかったりして、無根拠に出発する愚者の一部族。ぼくはそのひとりだった。(198頁)

[目次]
フィジーの夕方
湖とハリケーン
ヌクアロファ
最後の木の島
オタゴ半島への旅
タンガタ・フェヌア(土地の人々)
青森ノート
見えないけれどそこにいる、かれら
「世界写真」について
ほら、まるで生きているみたいに死んでいる
ここがもし聖地でなければどこが
もしアメリカがなかったら、いまは
モーテルと地図帳
金沢で会う寒山、拾得
島と鳥、鳥と果実
その島へ、この海を越えて
桜、花、はじまり、小さな光
島旅ひとつ、また
ユートピアからパペエテ
ラロトンガ縦断、その他の気まぐれ
武漢
冬のフランス
テ・マエヴァ・ヌイ
マオリの島の片隅で
あとがき

[初出]
『風の旅人』(ユーラシア旅行社)16号(2005年)〜38号(2009年)、「マオリの島の片隅で」のみ『言語社会』1号(一橋大学大学院言語社会研究科、2007年)

[関連書]
『ホノルル、ブラジル──熱帯作文集』管啓次郎著、2006年12月発売、税込1680円。現在2刷。詳細はこちら

2009年12月12日土曜日

渡辺公三×昼間賢選書ブックフェア@ジュンク堂新宿店


渡辺公三・昼間賢両氏による対談(すでに終了)に関連して、対談がおこなわれたジュンク堂新宿店にて、お二人の選書によるブックフェアが開催されています。ジュンク堂書店新宿店7階東側エレベーター前フェア棚にて、今月30日までとのこと。小さなスペースに40点ていど展示されています。小社の刊行書からは、昼間賢『ローカル・ミュージック』とマリー・ンディアイ『みんな友だち』が並んでおります。選書リストは、担当書店員さんによるこちらのブログをご参照。

2009年12月11日金曜日

『小島一郎写真集成』@週刊読書人「2009年の収穫」(楠本亜紀さん)


「週刊読書人」最新号(2009年12月18日号/2818号)が「二〇〇九年の収穫」アンケートを掲載しておりますが、そこで小社刊『小島一郎写真集成』が取り上げられています。選者は、楠本亜紀さん(写真評論家)。《青森出身の小島一郎の視線を媒介に、中央から期待される地方色ではない「北を撮る」ことの困難さとその意味を問うた労作。》くわえて、『photographers' gallery press no.8』(photographers' gallery)と『北海道』(森山大道写真集、RAT HOLE)という並びです。

ちなみに同紙巻頭は、レヴィ=ストロースをめぐる、港千尋・芳川泰久対談。

2009年12月10日木曜日

キネ旬外国映画オールタイムベスト10に『エル・スール』

きのうきょうからキネマ旬報創刊90周年記念『オールタイム・ベスト 映画遺産200』の「外国映画篇」が発売されております。その10位に『エル・スール』(ビクトル・エリセ監督/1983年)がランクインしていました。先月の時点でベスト10はウェブですでに発表されておりましたが、あらためてご報告。

http://www.kinejun.com/tokubetsu/90th_bestten.html

この順位、どんなものなんでしょう……。

(ちなみに、前号の芝山・中原対談は興味深く読みました。とくに中原さんのナイト・シャマラン評価。編集は高崎俊夫。)

小島一郎@コロノス芸術叢書『アートポリティクス』


このたび刊行が始まった「コロノス芸術叢書」(編集・発行:コロノス芸術叢書編集委員会/発売:論創社)の第1弾『アートポリティクス』に、豊島重之さん(モレキュラーシアター演出家・ICANOFキュレーター)が寄稿されていて、そこで小島一郎の写真が取り上げられています。「不審船──二歩と二風のフーガ」と題された論考は、容易に要約というか説明というか紹介しがたいものではありますが(全47ページ……ということは100枚強?……たいへんに長い)、タイトルだけだと何ひとつ分からないでしょうから、一言だけ申し上げれば、「北海道」のポリティクスを問う、ということになりますか。全文お読みになって理解できるかどうかも当方は保証いたしかねるところもございますが、それはともかく、小社が『小島一郎写真集成』を図録として刊行した、青森県立美術館での展覧会「小島一郎──北を撮る」(2009年1月〜3月)の最後の展示室が、「小島一郎の北海道」と題され、その部屋のキュレーションが豊島氏に委託されたのでした。小島一郎が“撮り損ねた”北海道の写真、つまり“不在の写真”を主題にしつつ、開拓史以来の歴史を召還しようする試みだったと言えましょうが、その余波のなかで書かれた論考です。

2009年12月9日水曜日

『PARK CITY』見本出来/先行予約受付


笹岡啓子写真集『PARK CITY』の見本が本日届きました。

さて、書店さんでの発売は12月24日以降の見込みですが、笹岡さんもメンバーの一人であるところのphotographers' galleryにて、先行予約受付をしております期間限定の特別価格です。こちらでご注文いただければ、いち早くお届けできるかと思います。

http://pg-web.net/scb/shop/shop.cgi?No=262

上記ページでは本の内容もご確認できます(「内容を見る」をクリック)。

『エル・スール』今年最後の上映、本日より

今年最後です、たぶん。東京・北千住の「東京芸術センター」内にある「シネマブルースタジオ」です。28日まで、1日4回上映。しばらく上映の機会はないかもしれませんので、ぜひお見逃しなく。フィルム上映です。
http://www.art-center.jp/tokyo/index.html

なんでこんなところでいきなりエリセ(にかぎらずいわゆる「名画」)がスクリーンに掛かるのか(しかもちゃんとフィルムで)疑問だったのですが、このセンターと劇場については、『nobody』の最新号(31号)で、センターの建築家にして「事業設計・運営者」の方へのインタビューが読めます。建築家兼事業者、というところがキモなのでした。

『マラルメ全集』の「4」詩の巻の訳稿がそろってきていて…


「御存知のように来年刊行されるようです。」ぜんぜん御存知じゃありません。何も終わらないのかと思っていたら、終わるものもあるのですね。慶賀の至り。20年掛かってきちんと完結させる版元の名は、筑摩書房。文庫と新書と金持ち父さんしか出さなくなったわけじゃないのだ。上記発言は、『新潮』2010年1月号の大江・古井対談での大江さん。

2009年12月8日火曜日

港千尋『愛の小さな歴史』本日発売


書店店頭にてご覧ください。並んでいるはずです。当方多事多端で(「何も終わらない、何も。」……)、今日はどこの本屋にも参れませんでしたが、リブロ渋谷店さんがtwitterでご報告いただいたりしているのを拝見しておりました……。上の写真は、小社の在庫。

2009年12月4日金曜日

『ホノルル、ブラジル』@『フィガロジャポン』読書特集


『フィガロジャポン』が最新号(2009年12月20日号/401号/明日発売)で読書特集「フィガロの読書案内202冊。」を組んでおりますが、そのワンコーナー「読むは愉しみ。大の本好きがおすすめする珠玉の3冊。」で、小社刊『ホノルル、ブラジル──熱帯作文集』(管啓次郎著、06年12月刊)を、岡尾美代子さん(スタイリスト)が挙げられています。同じ枠で、大竹昭子さんも管さんの近著『本は読めないものだから心配するな』(左右社、09年10月刊)を選んでいますね。特集の詳細は、サイトをご確認ください。

小社より刊行の管さんの次著『斜線の旅』は来年明けに発売です。『風の旅人』での連載をまとめたもの。詳細は後日ご紹介いたします。

2009年12月3日木曜日

『霊と女たち』書評@『週刊金曜日』(五所純子さん)


杉浦勉著『霊と女たち』の書評が、『週刊金曜日』最新号(778号/2009年12月4日号)に掲載されています。「きんようぶんか」の読書欄、評者は五所純子さん(文筆業)。

2009年12月2日水曜日

【近刊】笹岡啓子写真集『PARK CITY』


『PARK CITY』笹岡啓子写真集

広島は公園都市である。

その街で生まれ育った写真家が撮る、21世紀の広島。
公園都市の昼と夜。がらんとした風景に擦過する時間。
そこに何が見えるのか。
街はすでに感光している、目を凝らせ。
写真界の新鋭による瞠目の第一写真集。

[栞]倉石信乃「広島の印象」

2009年12月24日発売

★12月23日まで、photographers' galleryにて特別価格で先行予約受付中
こちら

W250×H236mm上製108頁
ダブルトーン100点収録
装幀:間村俊一
定価:本体4600円+税
ISBN978-4-900997-27-1

笹岡啓子(Sasaoka Keiko)
写真家。1978年、広島市生まれ。2002年、東京造形大学卒業。2001年の設立時よりphotographers' galleryに参加。「SASAOKA Keiko 2001−2007」(タマダプロジェクトコーポレーション・東京、2008年)、「PARK CITY」(銀座ニコンサロン・東京、2008年)ほか個展多数開催。photographers' galleryより、『HORIZONS』(2002年)、『PARK CITY』(2004年、05年)、『観光 KANKO』(2004年)を出版。2008年、「VOCA展2008」奨励賞受賞。

★書容・内容見本はこちらでご覧いただけます。



[本書栞「広島の印象」より]

倉石信乃(批評家)
いまも新たに被爆資料がアーカイヴに収蔵・展示され続けているのと同様に、被爆の記憶を言葉で記録する努力も積み重ねられている。読み継がれるべきそうした証言集の一端に触れるとき、体験者たちの多くが「無感動」の心的状態に陥ったという条りでいつも胸を衝かれる思いがする。自分を失った、放心して空のよう、無気力に、途方にくれた、何も感じない、感じたことは何もない、もう何の感情もなくなりかけていた、無感動に、まひして、さめた気持で見ていた、無関心で通りすぎた……。こうした証言の数々の重さを、素材にするわけでは全くなく、理解しているというのとも違う。だがそれらとの確かな結び目を持った写真として、笹岡の『PARK CITY』は出現している。公園を通過し資料館を鑑賞する観光客も地元の住民もみな、所在なく、あてどない。この途方もない記憶の扱いでは、われわれの日常に遍在する、関心の所在なさ、あてどなさに耐えてさまよう持続がまず、基底に置かれなければならない。笹岡の捉える、公園の夜闇に紛れる人影も、写真集の冒頭に連なる白日の、無人の光景も、すべてはこの歩行形式の演習につながる。そこからようやく証言者がたどらざるを得なかった、死に直面した無感動という極限状況へのアプローチが始まるのだ。笹岡啓子の写真は「所在なさの強度」を持つ、類例のない達成である。それは死者たちへと向かうわれわれの困難な想起の通路を、静かに指し示している。

[推薦文]

伊藤俊治(美術史家)
光をあてて見るのではなく、影を投げ掛けて、その不確かな存在をなぞる。絡まりあい、沈んでいった澱が、呟きにさえなれない無数の身体の淀みが透けて見えてくる。風景にすべりこむ、潜在する影の織物。

港千尋(写真家)
都市を動く秘密の足。誰にも見えないサーチライトは、静かに、着実に、わたしたちの行動を走査してゆく。立方体に取り込まれるのは、日々の忘却。その微視的歴史の連鎖をとおして浮かび上がってくるのは、21世紀の屏風絵。新しい『洛中洛外図』、それはあらゆる計画の彼方、どんな契約からも約束からも誓いからも離れて立つ、まなざしの誕生だ。

土屋誠一(美術批評家)
今日、広島を撮ること。だが、広島を撮影することなど可能なのか?──断言しておこう、これらの写真群は、「表象不可能性」などという言説がときに滲ませる自己慰撫とは、およそ無縁である。ここに刻印されているものは、極めて繊細に、かつ果敢に、広島と対峙し続ける写真家の、確かな痕跡にほかならない。『PARK CITY』を手に取る者は、新たなる広島=公園のイメージに、静かに、しかし衝撃的に直面することになるだろう。そして、なによりも今、私たちが知るのは、写真の新たなる潜勢力を拓く、笹岡啓子という存在の圧倒的な手応えである。広島=公園に鋭く切り結ぶこの写真家の登場に、刮目せよ。

【近刊】港千尋『愛の小さな歴史』


『愛の小さな歴史』港千尋=著

1958年7月、アラン・レネは広島へ向かった。まだ起きていないが、これから起きる恋愛について書かれた明日の新聞をもって……。

アラン・レネ、マルグリット・デュラスが映画史に残した傑作『ヒロシマ・モナムール』。撮影当時の広島を撮った写真が再発見されたその主演女優エマニュエル・リヴァとの出会いに導かれながら、映画の生成過程に分け入り、時間と記憶、写真と夜と死をめぐる考察を織りあげる映像論の冒険。待望の書き下ろし。

2009年12月8日発売

四六判上製240頁
装幀:間村俊一
定価:本体2500円+税
ISBN978-4-900997-25-7

[カバー写真]
エマニュエル・リヴァが『ヒロシマ・モナムール』ロケで日本を訪れた際に使用したカメラ。このリコーフレックスで1958年夏の広島が撮影された。(撮影=港千尋)

[目次]
掌の夜
愛の小さな歴史
カメラとコーヒーカップ

[本書より]
 わたしたちはいまイメージの新しい時代に入りつつある。写真や映画をインターネット上で共有し、過去につくられたあらゆる種類の映像を検索することが当たり前になった世の中で、イメージは日常生活においても研究の分野においても、これまでとは比較にならないほど大量かつ高速にわたしたちのもとに届く。もちろん先史時代以来、数え切れぬほどの「新しい時代」があったことを思い返せば、これが最初の革新というわけではないし、最後というわけでもないだろう。版画が発明されたとき、活版印刷が始まったとき、写真術が発見されたとき、映画が上映されたとき、最初の衛星通信に成功したとき……こうしたメディアはそれ自体が複雑な、さまざまな個人と社会との関係をとおして発現するものであり、それぞれの始まりには人類学的な背景が存在している。
 わたしたちが、これから映画と写真を対象に行おうとするイメージの探求では、イメージを、目の前に存在するモノとして眺めるのではなく、その形成から分配、所有あるいは消滅までを、人間の経験として考えるという立場をとる。したがってここでは、「見る」ということはいったいどういう経験であるのか、という問いも出てくる。わたしたちは日常的な経験として、昔の写真を見て懐かしがり、あるいはそこに過ぎし日の面影を発見して郷愁を感じる。だが写真に写っている人間をそれとして認知するということは、それほど自明でもないことが、本書でも考察されるだろう。
 取り上げられる作品は、フランスの映画監督アラン・レネが一九五九年に発表した『ヒロシマ・モナムール』とそれにまつわる写真である。日本公開時には『二十四時間の情事』とタイトルされたこの作品は、いわゆるヌーヴェル・ヴァーグの夜明けを告げる新しい映画として映画史に刻まれている。脚本はマルグリット・デュラスが書き下ろし、岡田英次とエマニュエル・リヴァが主演した最初の日仏合作映画でもある。
(……)
 すでに各国で夥しい数の研究が発表されている、もはや古典に属すると言ってもよいこの作品について、新たに付け加えるべき論評はあまりない。わたしたちがここで対象とするのは、評価の定まった完成作品ではなく、この映画がつくられる過程である。特に手紙、ノート、写真といった作品の背後に散らばっている、それ自体がすでに過去のものとなっている資料を直接の材料にして、映画がつくられた時代と都市のありようを再構成してみたい。
 その途上で、メディアと身体のテーマが取り上げられると同時に、歴史と記憶についても考察が加えられる。どれも大きな問題であるが、ロケ現場となった当時の広島を舞台にして、冷戦の真只中という時代状況を振り返り、都市計画やデザインの潮流から、原作者のデュラスが同時代と結ばれていた知的なあるいは個人的な共同体、彼女にとっての写真の意味、さらに当時胎動しつつあった思想まで、できるかぎり時代を横断的に眺めることにしよう。
 書名にあるように、ここでわたしたちは「小さな」歴史を対象にしている。鉄や石のモニュメントとともに、掌に載るような写真や絵葉書も出てくるだろう。だから「ちっぽけな」とも読み替えることもできるだろうが、「小さなこと」のうちに秘められていることが、どのようにして目に見えるようになるか、あるいはならないのか、どのようにして語られるようになるのか、あるいはならないのか、について考えてみたい。
 ある「かたち」が時空を超えて、文化の異なる場所に生き延びることの不思議から、美術史家アビ・ヴァールブルクは独創的な思想を生み出した。生き延びた女性と男性の物語を、その細部においてたどりながら、わたしたちはある認識の形式が、たとえば「瞬間」と呼ばれる経験が、神話時代から極限状況の証言にいたるまで、時空を超え、異なる場所に生き延びることについて、知ることになるだろう。(9─13頁)

[関連書]
『HIROSHIMA 1958』
エマニュエル・リヴァ写真/港千尋+マリー=クリスティーヌ・ドゥ・ナヴァセル編、2008年11月発売、税込3675円。現在2刷。詳細はこちら

2009年11月26日木曜日

渡辺公三×昼間賢トークセッション@ジュンク堂新宿店

小社から『ローカル・ミュージック──音楽の現地へ』を刊行している昼間賢さんが出演されるトークイヴェントが開催されます。

渡辺公三『アフリカのからだ』『西欧の眼』(言叢社)刊行記念
「今、人類はどこにいるのか──あるいは多様体を映す場所へ」
渡辺公三×昼間賢
日時:2009年12月4日(金)18:30〜
場所:ジュンク堂新宿店・8階喫茶コーナー
定員:50名
入場料:1,000円(1ドリンクつき)
http://www.junkudo.co.jp/newevent/evtalk-shinjyuku.html#20091204shinjuku

《人文社会科学はもうひとつ元気がない。ひとびとは自分の生活で精いっぱいだし、自分の場で知恵を絞り眼を凝らし耳を澄ませて明日を切り開こうとしている。ということは、それぞれのひとが人文社会科学の原点に立ち戻って自前の生活の学を作ろうとしているということだ。ローカルな生と表現に注目してきた人類学は、今、多様なエネルギーに満ちた生を氾濫させるひきがねとなりうるだろうか。『アフリカのからだ』『西欧の眼』(言叢社、2009年)の著者が、『ローカル・ミュージック』(インスクリプト、2005年)著者を迎えて、ポスト・グローバリゼーションの世界をさぐる。》

(言叢社の本は未入手です、すみません…)

渡辺さんはこの言叢社の2巻本のあとに、さきごろ新書で『レヴィ=ストロースの闘い』(平凡社新書、2009年11月)を刊行されたばかり。昼間さんは、訳書として『エクスペリメンタル・ミュージック──実験音楽ディスクガイド』(フィリップ・ロベール著、昼間賢・松井宏訳、NTT出版、2009年10月)を刊行されたばかり。今回は、渡辺さんが昼間さんに声を掛けられたと仄聞しております。ぜひどうぞ。

吉増剛造×港千尋トークセッション@タイポロジック展


すでにご案内している「タイポロジック」展ですが、以下のトークセッションが追加で開催される模様です。申込受付が始まっております。ぜひどうぞ。

詩人・吉増剛造×写真家・港千尋 トークセッション
日時:2009年12月9日(水)18:30-20:00
場所:SPACE NIO(東京・大手町/日本経済新聞社2F)
定員:100名(先着順)
参加費:無料
お申し込み:https://www3.entryform.jp/typologic2/

展覧会概要は以下の通り。

活字ルネサンス
「タイポロジック─文字で遊ぶ、探る、創る展覧会」
2009年10月16日(金)─12月18日(金)
SPACE NIO(東京・大手町/日本経済新聞社2F)

平日10:00-18:00
土日休館(11月28・29日、12月5日は開館)
入場無料
主催=日本経済新聞社SPACE NIO
協力=(財)日本新聞教育文化財団
監修:港千尋(写真家・多摩美術大学教授)
アートディレクション:永原康史(グラフィックデザイナー・多摩美術大学教授)
http://www.typologic.net/

2009年11月25日水曜日

シルヴェット・ボドロ出演情報

ついでにこちらも。先日、神保町の街角でポスターを見つけました。東京での上映は終わっておりますが……。


『へんりっく 寺山修司の弟』石川淳志監督/2009年/117分
http://www.wides-web.com/henriku_index.html

シルヴェット・ボドロはフランスのスクリプター。超ベテラン。『ヒロシマ・モナムール』をはじめとしたアラン・レネ作品にはほとんど彼女が携わっています。ほかに、タチ(『プレイタイム』!)、ヒッチコック(『泥棒成金』のみ)、ポランスキー、コスタ=ガヴラスといったあたり。上記の映画は、『上海異人娼館 チャイナ・ドール』(寺山修司監督/1981年)のスクリプターをボドロが務めている、という縁での出演でしょう。

ボドロとも関わりの深い、エマニュエル・リヴァの写真集『HIROSHIMA 1958』は小社より好評発売中ですが、やはりボドロの名前もなんどか現れる、関連書籍をまもなく刊行いたします。近日詳細公開。

エマニュエル・リヴァ出演情報

2009年12月19日(土)13時30分
東京日仏学院エスパス・イマージュ

『モラン神父』
ジャン=ピエール・メルヴィル監督/1961年/115分/出演:ジャン=ポール・ベルモンド、エマニュエル・リヴァ、イレーヌ・タンク

第2次大戦下、かつてはコミュニストの闘士であった無心論者の女性は若き神父との出会いと対話により自らの行い、生き方を見つめなおし、また神父に好意を寄せるようになる。1960年の『勝手にしやがれ』以来名を知られるようになっていたジャン=ポール・ベルモンドと初めて組んだ作品で、この後、ベルモンドは引き続き2本のメルヴィル映画に主演する。ベルモンド演じる若く知的で、ドン・ファン的とさえ言える神父モランに徐々に惹かれていく相手役の女性には、アラン・レネの『ヒロシマ・モナムール』へのオマージュとしてエマニュエル・リヴァがメルヴィルによって抜擢された。

http://www.institut.jp/ja/evenements/9256

「ジャン=ピエール・メルヴィル特集 〜コードネームはメルヴィル〜」企画での上映。東京フィルメックスとの共同企画で、フィルメックスではすでに上映終了。きっと全作必見。メルヴィルについてはここの「ファンサイト」がたいへん充実しております。



2009年12月(詳細日程未詳)
シネマヴェーラ渋谷

『ヒロシマ・モナムール』
アラン・レネ監督/1959年/91分/主演:エマニュエル・リヴァ、岡田英次

女「私、ヒロシマで何もかも見たわ」、男「君は何も見ちゃいない」。戦時中、敵国ドイツ軍の兵士を恋人にもったフランス人女性のヌベールでの記憶と、ヒロシマの原爆の記憶が、闇夜、孤独な二人の男女の体、声から浮かびあがる。記憶の再現と忘却に関する鋭い洞察を突きつけながら、残酷なまでに親密に皮膚の温もりと冷たさを触感させる、アラン・レネ渾身の一作。

http://www.cinemavera.com/schedule.html

※「出演:ナトール・ドーマン」とありますが、そんなひとはいません(アナトール・ドーマンの誤記でしょうが、ドーマンはプロデューサー……ということです、為念)。「恒例、年末年始はシネマヴェーラ渋谷でヌーヴェルヴァーグ映画を観よう!」という惹句の通り、「ヌーヴェルヴァーグの50年」特集での上映。むろん全作必見。『フレンチ・カンカン』とか『フレンチ・カンカン』とか『フレンチ・カンカン』とか。……と今年のはじめにも書きましたなぁ(ルノワールは「ヌーヴェルヴァーグ」ではないですが、そんなことはこの際どうでもよろし)



エマニュエル・リヴァの写真集『HIROSHIMA 1958』は小社より好評発売中ですが、同書の関連書籍をまもなく刊行いたします。近日詳細公開。

2009年11月19日木曜日

ビクトル・エリセ、年末までの上映情報


今後も全国各地にてビクトル・エリセ監督作品『ミツバチのささやき』『エル・スール』の上映が続きます。判明している範囲内で、以下に掲載いたします。当方が把握していない上映がほかにもあるかもしれませんが、とりあえず。追加情報がわかり次第、随時更新します。小社刊行の原作小説『エル・スール』も好評発売中です。

11月28日(土)〜12月4日(金)
『ミツバチのささやき』『エル・スール』
シネマテークたかさき(群馬県高崎市)
http://takasaki-cc.jp/
※「シネマテークたかさき5周年記念」上映。

11月28日(土)〜12月3日(木)
『ミツバチのささやき』『エル・スール』
進富座(三重県伊勢市)
http://www.h5.dion.ne.jp/~shintomi/

12月5日(土)〜11日(金)[8日(火)休映]
『ミツバチのささやき』『エル・スール』
神戸アートビレッジセンター(KAVC)
http://kavc.or.jp/cinema/kavc_cinema.html

12月5日(土)〜12日(土)『ミツバチのささやき』
12月12日(土)〜18日(金)『エル・スール』
シネマ5(大分市)
http://www.cinema5.gr.jp/

12月9日(水)〜28日(月)
『エル・スール』
シネマブルースタジオ(東京芸術センター内/東京・北千住)
http://www.art-center.jp/tokyo/index.html

※上映の詳細は各劇場にお問い合わせ下さい。

『HIROSHIMA 1958』書評@西日本新聞(島尾伸三さん)

今ごろウェブで見つけて知った次第ですが、「西日本新聞」2009年10月25日付朝刊に、小社刊行のエマニュエル・リヴァ写真集『HIROSHIMA 1958』の書評が掲載されておりました。評者は写真家・島尾伸三さん。《懐かしさを伴って「あの頃(ころ)は良かった」と思わされてしまう写真集を見つけました。『HIROSHIMA 1958』です。……》

以下に転載されております。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/book/review/20091025/20091025_0001.shtml

2009年11月14日土曜日

FORGET-HER-NOT

http://kobe-eiga.net/event/report/2009/11/post_6.php
http://kobe-eiga.net/program/2009/12/#a000985

「間に合わなくてもいつか手紙は届く」。本ブログ運営者は、ヤスミン・アハマド全6作品の一般劇場公開を強く希望する者であります。

2009年11月11日水曜日

【速報】小島一郎、青森県美の次回常設展にて展示予定

青森県立美術館の次回の常設展の一部で、小島一郎の写真作品が展示されます。現時点で以下のように告知されています。ひと部屋が小島に充てられる、ということだと思われます。詳細が公表されましたら、当欄でもあらためてご案内いたします。小社刊『小島一郎写真集成』も好評発売中です。

常設展(冬のコレクション展)
「春を待つ祈り/人間像を彫る」

2010年1月1日(金)〜3月22日(月)
青森県立美術館

「春を待つ祈り」をテーマに、青森県の雪景色を撮影した小島一郎の写真作品や、弘前市出身の日本画家・工藤甲人の作品、弘前市出身の下澤木鉢郎の版画作品などを紹介します。そのほか、秋から引き続き、小坂圭二、小野忠弘、豊島弘尚、村上善男の作品も展示します。

http://www.aomori-museum.jp/ja/schedule/info/permanent/289

2009年11月10日火曜日

港千尋写真展「文字の母たち」@津田塾大学


小社刊行の港千尋写真集『文字の母たち』にもとづいた展覧会が、現在開催中です。津田塾大学の学園祭(?)関連の企画です。「津田塾祭」は今週末ですが、写真展は今月20日(金曜日)までです。ぜひどうぞ。

2009年度津田塾祭
港千尋写真展
「文字の母たち〜活字の旅とその記憶」


日時 2009年11月10日(火)〜11月20日(金)10:00〜16:00
場所 津田塾大学小平キャンパス 津田梅子記念交流館
閲覧無料、申込不要

「人類の歴史は、言葉を記録することができるようになってから多くの可能性を持ち始めました。それまで口頭でしか伝えられなかった人々の知恵や記憶は、文字となり記録されることで後世に受け継がれるようになったのです。言葉を記録する、そのツールとして、15世紀にグーテンベルグという人によって考案された活版印刷というものがあります。小さな鋳型に活字を一文字ずつ鋳造し、一つ一つを組み合わせて言葉をつむいでゆくこの印刷技術は、現代に生きる私たちにとっては過去のものかもしれません。しかし今、インターネット等のメディアの普及によりおびただしい量の言葉が氾濫しています。本来言葉とはどのようなものだったでしょう。言葉を生み出す母である文字、その美しさを閉じ込めた写真展を開催します。」

関連講演会「写真・記憶・平和」
講師:港千尋
日時:2009年11月17日(火)13:00〜14:30
場所:津田梅子記念交流館
参加費:無料、申込要

http://www2.tsuda.ac.jp/koryukan/minatochihiro.htm

蜜蜂のささやき

《フランスのある田舎では昔、誰かが亡くなったとき、司祭が蜜蜂にそれをささやき、村に野に告げるよう言ったという。レヴィ=ストロース氏の訃報が伝えられ嘆き悲しんでいる世界のなかには、きっと人間だけでなく、蜜蜂たちに知らされた草花や動物たちもいるだろうと私は思う。涙の一粒一粒をとおして、彼が書いてきた言葉が浮かんでくる。この世のもっとも小さきものたち、いちばん弱きものたちのうちに、かけがいのない価値を見出した思想家は、100と1歳の誕生日をまたずして、静かに自然のなかで息をひきとった。(……)》

──港千尋「レヴィ=ストロース氏を悼む」
日本経済新聞、2009年11月6日朝刊

女優の小さな歴史

《このパーティーの折り、シルヴィ・プラスさんからひとりの老婦人を紹介された。アラン・レネ監督が半世紀以前に、原爆をテーマにした映画で、日本では『二十四時間の情事』のタイトルで封切られた『ヒロシマ、わが愛』のヒロイン、エマニュエル・リヴァさんだった。私ははじめてお目にかかったのだが、広島に投下された原爆のその後を描いた『鏡の女たち』を、リヴァさんがご覧になり、私に会いに見えたのだという。そしてこの夜、『秋津温泉』もご覧になっていた。
 八十一歳になられるリヴァさんと、私は抱擁しあった。女優が、ほかの女優のこうした上映会に出席するのは珍しいことだった。そう思うと、私はいま一度、リヴァさんを抱きしめさせていただいた。
 これが縁になったのだろうか。エマニュエル・リヴァさんと私は、東京で再会することになる。『ヒロシマ、わが愛』の五十周年にあたるこの年の暮れ、来日されたリヴァさんと私は、吉田の演出による朗読会でご一緒に出演したのである。
 『ヒロシマ、わが愛』の原作者、マルグリット・デュラスが戦時中に、ドイツに拉致された夫の帰還を待ちわびながら、その死がいつ伝えられるかもしれない、そうした不安と苦悩を描いた文章を、リヴァさんと私が交互に朗読した。
 終わったとき、私たちは大きな拍手を観客から送られるなか、舞台の上でふたたび私はリヴァさんと抱擁しあうことができた。》

──岡田茉莉子『女優 岡田茉莉子』
文藝春秋、2009年10月、572─573頁

2009年11月3日火曜日

【速報】マリー・ンディアイ、ゴンクール賞受賞!

受賞作品は、『三人の強い女(Trois femmes puissantes)』。アフリカ系女性の受賞は史上初、フェミナ賞とゴンクール賞の二冠も初めての由。



小社からは、短篇集『みんな友だち』と長篇『心ふさがれて』の2冊を刊行しております。いずれも笠間直穂子訳。この機会にぜひ。

【追記】一部報道では、著者名が「マリー・ディアイ」と表記されていますが、本来は「マリー・ディアイ」(Marie NDiaye)です。N'DiayeでもNdiayeでもなくNDiayeであることの背景と含意については、『心ふさがれて』の訳者あとがきで言及されておりますので、ご参照ください。

2009年10月30日金曜日

エリセ上映@熊本でも11月7日から

今し方気づきましたが、熊本市の映画館Denkikanにて、ビクトル・エリセ『ミツバチのささやき』『エル・スール』の2本の上映が予定されています。11月7日(土)から「1週間限定公開」。お近くの方はどうかお見逃しなく。開映時間等詳細は劇場までお問い合わせ下さい。こちらによると、「Denkikan」の歴史は、1911年(明治44年)に創設された活動写真常設館「電気館」にまで遡る由。

なお、既報済みですが、同じ期間内に東京・早稲田松竹でも上映されます。こちらは2本立て。

今後のエリセ作品上映スケジュールはこちらに纏めてあります。どうぞご活用ください。



宣伝用ポストカード急遽制作中……。

2009年10月26日月曜日

「エクス・リブリス」に取り上げていただきました

ラヒーミーの『悲しみを聴く石』を出版している白水社さんの「エクス・リブリス」のブログで、『灰と土』もご紹介いただきました。


ぜひ二冊あわせてお読みください。

2009年10月25日日曜日

レイモン・ベルール来日詳細

続報。以下の通り、発表されています。備忘としてエントリー。



ヨコハマ国際映像祭2009 CREAMフォーラム 基調講演
「35年後──「見出せないテクスト」再考」
ゲスト:レイモン・ベルール

ベルールは1975年に発表した論考「見出せないテクスト」で、文学の場合とは異なり、言葉による完全な引用が原理的に不可能な映画のテクストを「見出せないテクスト」と名づけた。それから35年後、映画のテクストがとりわけDVDによってかつてよりは「見出せる」ようになった一方で、1990年代以降の現代美術シーンに多くみられるようになったさまざまな映像作品が、新たなる「見出せないテクスト」としてわれわれを魅了し続けている。マイケル・スノウ、ビル・ヴィオラ、アニエス・ヴァルダ、ダニエル・ヴァレ・クレネール、ジェームズ・コールマンらの多彩な実例をもとに、現在の映像体験が一体どのような状況にあるのかを探る本フォーラムへの導入。

日時:2009年10月31日(土)13時〜14時30分
会場:新港ピア(横浜市)
http://www.ifamy.jp/programs/single/524/


ヨコハマ国際映像祭2009 CREAMフォーラム セッション1
「装置間の争い──映像メディアの混淆とその体験」
パネリスト:レイモン・ベルール+武田潔(映画研究/早稲田大学)+トロン・ルンデモ(映像研究/ストックホルム大学)
ナビゲーター:堀潤之(映画研究、表象文化論/関西大学)

映画をはじめとする映像作品がかつてなく多様化し、混淆している現在、映像を見るとはどのような体験なのか? 映画館や、美術館や、DVDや、インターネットといった映像を見るための各種のコンテクストは、映像作品の体験とどのように関わっているのか? 基調講演で提示された論点を、映画論・映像論のフロンティアで活躍するパネリストたちがさらに展開します。

日時:2009年10月31日(土)15時〜16時30分
会場:新港ピア(横浜市)
http://www.ifamy.jp/programs/single/526/

※参加費無料(要・映像祭入場券)


「映画と写真の出会い──『日曜日の人々』における不確かな2分間」
講師:レイモン・ベルール

ヨコハマ国際映像祭2009の招聘で来日するフランスの高名な映像理論家レイモン・ベルール氏が、早稲田大学(東京)と関西大学(吹田市)で講演を行います(講演内容は同じです)。サイレント末期のドイツ・ドキュメンタリー映画の傑作『日曜日の人々』(ロベルト・ジオドマク、エドガー・G・ウルマー共同監督、1930年)に現れる「画面静止」の瞬間を手がかりに、映画と写真の相関について論じます。

▼東京
日時:2009年11月4日(水)15時〜17時
会場:早稲田大学文学学術院(戸山キャンパス)第一会議室(プレハブ校舎2階)
主催:早稲田大学、早稲田大学演劇映像学会
▼関西
日時:2009年11月9日(月)16時20分〜18時20分
会場:関西大学(千里山キャンパス)第1学舎1号館A401教室
主催:関西大学(関西大学招へい講演会)、関西大学映像文化学会

※通訳付き、入場無料・予約不要

http://eizoubunka.exblog.jp/12136647/



レイモン・ベルール(Raymond Bellour)
1939年生まれ。文学、映画、映像研究。CNRS(フランス国立科学研究センター)名誉研究主任。映画、ヴィデオ、ニューメディアなど、複数の映像メディアが混交する領域を扱う理論家として、現在最も注目される存在の一人。主な著作に、『L'Analyse du film』(1979)、『L'Entre-Images』(1990)、『L'Entre-Images 2』(1999)、『Le Corps du cinéma. Hypnoses, émotions, animalités』(2009)等。91年、セルジュ・ダネーらとともに雑誌『Trafic』を創刊。またキュレーターとして、「Passages de l'image」(1989、ポンピドゥー・センター、パリ)、「States of Images: Instants and Intervals」(2005、CCB、リスボン)などを手がける。
(以上、CREAMウェブサイトより引用)



いまのところ著書の日本語訳はなく……と書こうとしていちおう調べたところ、1冊だけ出ておりました。レーモン・ベルール著『構造主義との対話』吉田幸男・川中子弘訳、日本ブリタニカ(ブリタニカ叢書)、1980年、現在絶版。著書というか、邦題のとおり、対話集。相手は、レヴィ=ストロース、フーコー、バルト。映画関係では、『「新」映画理論集成2』(フィルムアート社、1999年)に論考「断片のシステム」の翻訳が収録されているのが、比較的知られているところ、ということになりますか?



シオドマク/ウルマー『日曜日の人々』は、日本では未ソフト化。ゴダールがよく引用しているフィルムですね。『新ドイツ零年』や『映画史』、そして現時点での最新作にも(自作の再引用ですが)。

2009年10月20日火曜日

『エル・スール』@円城塔さんの本棚


所用あって六本木に行ったついでに立ち寄った青山ブックセンター六本木店で物色していたところ、「円城塔さんの本棚」というコーナーがあるのを発見。小説家の円城塔さんがセレクトした小説(とすこしだけ漫画)が40点弱、コメント付き。(青山BCのウェブサイトには載っていませんが[→掲載されました:10/26追記]、チラシによるとこのフェアは10月18日から始まったばかりの由。左隣にちらっと見えるのは、「小川洋子さんの本棚」。)


その円城さん本棚に『エル・スール』(アデライダ・ガルシア=モラレス著、小社刊)が並べられておりました。コメントは、「蜜蜂に囁かれたりする人へ。」。ん? 陽光のもとマルメロを育てていたりする人もぜひどうぞ。ちなみに、こちらでは「美しい。」とのご感想を残されております。ついでに、こちらでは円城さんの「140字の短篇」が連載中。

2009年10月18日日曜日

レイモン・ベルール来日ほか

http://www.ifamy.jp/programs/
レイモン・ベルール、レフ・マノヴィッチ来日で、講演。

http://www.seinendan.org/jpn/info/info091006.html
ルー・カステル来日で、公演。

ベルールとカステルは別の場所での催事もあると仄聞していますし、マノヴィッチはドタキャン癖もあると仄聞していますが、とりいそぎ、上記を速報。



10/24はどうしたらいいんでしょう。私、ぜんぜん仕事終わらないんですけど……。

2009年10月17日土曜日

エリセ2作品上映@神戸、12月5日から

こちらにも追記しましたが、神戸アートビレッジセンター(KAVC)の「KAVCキネマ」のスケジュールに、ビクトル・エリセの2作品『ミツバチのささやき』『エル・スール』が挙がっています。12月5日(土)から1週間の上映。しばらく先のことになりますが、いちおうご案内しておきます。

原作小説の『エル・スール』(アデライダ・ガルシア=モラレス著、1890円)も小社より好評発売中です。

アティーク・ラヒーミー『悲しみを聴く石』、白水社より刊行


アティーク・ラヒーミー(Atiq Rahimi)の2008年ゴンクール賞作品『悲しみを聴く石』の日本語訳が、白水社の《エクス・リブリス》叢書より刊行されました。ラヒーミーの小説第一作『灰と土』(原著1999年/仏訳2000年)は小社より2003年10月に発売しております。いずれも、関口涼子訳。現在日本語に翻訳されているのはこの2冊のみ。あわせてお読みいただければ幸いです。

とりいそぎ紹介代わりに、白水社のウェブからラヒーミーの略歴を引用しておきます。

アティーク・ラヒーミー
1962年アフガニスタン・カブール生まれの映像作家・小説家。フランス系の高校に学ぶ。紛争の最中、1984年フランスに亡命。ソルボンヌ大学で映画学の博士号を取得する。その後数本のドキュメンタリー作品を撮るが、1996年にタリバーンが政権を掌握すると、故国の現状を描く欲求に駆られ、1999年に小説第一作『灰と土』をダリー語(アフガニスタンで使われるペルシア語)で発表。翌年フランス語に翻訳されるとその名を広く知られるようになる(現在、20か国以上で訳されている)。『灰と土』は著者自身によって2004年に映画化され、カンヌ国際映画祭で《「ある視点」賞》も受賞した。2008年、初めてフランス語で発表した『悲しみを聴く石』で、フランスの文学賞の最高峰《ゴンクール賞》を受賞。その版権はすでに30か国以上に売れている。

また、ラヒーミー特集の「エクス・リブリス通信 Vol.5」もどうぞ。大手書店店頭で配布されるパンフレットですが、すでにここにPDFファイルがupされています。「アフガニスタンを知る映画」「アフガニスタンを知る本」などのコラムも掲載。ところで、ラヒーミー邦訳2冊のカバー写真は、小社の『灰と土』が港千尋、白水社の『悲しみを聴く石』は畠山直哉、という取り合わせなんですね。

そして、出版記念イヴェントとして以下がプログラムされています。東京日仏学院ではこの季節、「読書の秋」と題して一連の文学イヴェントを行なってきていますが、そのいち企画。今年は、ル・クレジオが来日するんですね。

シリーズ『読書の秋』
朗読会:ダニエル・メスギッシュ、アティーク・ラヒーミー『悲しみを聴く石』を読む

2009年11月13日(金)19時
東京日仏学院 エスパス・イマージュ
*入場無料
*フランス語と日本語(通訳なし)
*お問い合わせ:東京日仏学院(03-5206-2500)
「『悲しみを聴く石』の邦訳刊行(白水社)を記念して、東京日仏学院にて、偉大なる俳優にして演出家、パリの高等舞台芸術学校の校長でもあるダニエル・メスギッシュがこの小説からの抜粋朗読を行います。また、日本人俳優による日本語でのテクストの朗読も予定されています。」
http://www.institut.jp/ja/evenements/9197

2009年10月16日金曜日

『文字の母たち』第3刷出来


港千尋写真集『文字の母たち──Le Voyage Typographique』(2007年3月刊、税込3150円)の第3刷が出来上がりました。

あわせて、フライヤーも刷り上がりました。これから各所にて配布予定ですが、ウラ面には、「インスクリプトの写真集・写真論」の書籍をまとめて掲載しています。続刊予定も載っております。ご注目ください。

なお、その「続刊」のうちのひとつ、港千尋著『愛の小さな歴史』ですが、諸事情により、2009年11月刊行に延期させていただきます。御了承下さい。もうしばらくお待ち下さいますようお願いいたします。

「映画に(反)対して──ギー・ドゥボール特集」カタログ


既報の通り、先だっての週末には山形国際ドキュメンタリー映画祭で、明日明後日の週末には東京日仏学院で「映画に(反)対して──ギー・ドゥボール特集」が開催されるわけですが、その特集カタログの書誌情報を──唐突ですが──ここで記しておきます。このような情報はウェブの海にはどこにも載らずに埋もれてしまうことでしょうから。仄聞する所では、当ウェブログ運営者が編集・制作・DTP・デザインに関わっているようです──山猫的に。お買い求めになることを当ウェブログ運営者も推奨します──山猫的に。入手方法は、発行元にお問い合わせ下さい──山猫的に。



映画に(反)対して──ギー・ドゥボール特集
Against Cinema: Guy Debord Retrospective

A4判中綴じ・64頁(表紙に紙ヤスリ貼付)・日英バイリンガル
2009年10月発行
発行=特定非営利活動法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭、東京日仏学院
頒価=800円(税込)

[目次]

ギー・ドゥボールによるギー・ドゥボール

ギー・ドゥボール──その映画とその闘争|木下誠

雑誌『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』より
─映画とともに、映画に反して
─アラン・レネ以降の映画
─否定としての、また予兆としての転用

ギー・ドゥボール フィルモグラフィ
─サドのための絶叫
─かなり短い時間単位内での何人かの人物の通過について
 【資料1】1960年1月26日付アンドレ・フランカン宛のギー・ドゥボールの手紙(抜粋)
─分離の批判
─スペクタクルの社会
 【資料2】ギー・ドゥボール「映画について」
 【資料3】1973年11月13日付ジェラール・ルボヴィッシ宛のギー・ドゥボールの手紙
─映画『スペクタクルの社会』に関してこれまでになされた毀誉褒貶相半ばする全評価に対する反駁
─われわれは夜に彷徨い歩こう、そしてすべてが火で焼き尽くされんことを

私はいかなる将来の上映にも同意しない|ギー・ドゥボール
盗まれたフィルムの使用に関するメモ|ギー・ドゥボール
すべては、まだ、最初から繰り返すべく、残されている|アリス・ドゥボール

働くな!──疎外論のドゥボール的段階のために|田崎英明

ギー・ドゥボールとアヴァンギャルド映画|フランソワ・アルベラ

隠された作品|オリヴィエ・アサイヤスインタビュー

Guy Debord on Guy Debord

Guy Debord, His Cinema and His Struggle|Kinoshita Makoto

Excerpts from the Journal Internationale Situationniste
─In and Against Cinema
─Cinema After Alain Resnais
─Détournement as Negation and Prelude

Filmography of Guy Debord
─Howls for Sade
─On the Passage of a Few Persons Through a Rather Brief Unity of Time
 [Reference 1] Guy Debord’s Letter to André Frankin dated 26 January 1960 (Excerpt)
─Critique of Separation
 [Reference 2] Guy Debord “On the Film”
 [Reference 3] Guy Debord’s Letter to Gérard Lebovici dated 13 November 1973
─The Society of the Spectacle
─Refutation of All Judgments, Whether in Praise or Hostile, Thus Far Rendered on the Film “The Society of the Spectacle”
─In girum imus nocte et consumimur igni (We Spin Around the Night Consumed by the Fire)

I Disavow in Advance All Subsequent Screenings|Guy Debord
Note on the Use of Stolen Films|Guy Debord
Everything Still Remains, For Us All, To Start Anew|Alice Debord

Don’t Work!: Guy Debord’s Radicalized Critique of Alienation|Tazaki Hideaki

Guy Debord and Avant-Garde Cinema|François Albéra

The Hidden Work|Interview with Olivier Assayas



「64頁(表紙に紙ヤスリ貼付)」などとしれっと書いてありますが、なぜ紙ヤスリ貼付なのかという理由は、このカタログを隅から隅まで読んでみても紙ヤスリの裏をめくってみても紙ヤスリのヤスリの粒々をぜんぶ取ってみても、どこにも説明がないので、しれっとここで明かしてしまいますが、ドゥボールが1959年に刊行した『回想録』(Mémoire)という初めての本のカバーが紙ヤスリ、なのです。その後復刻されていますが、オリジナル版は本文がすべてシルクスクリーンで出来ています。以下の写真はオリジナル版。ただの紙ヤスリにしか見えませんが、本です。本物の本です。


そもそもドゥボールがなぜ紙ヤスリを使ったか?──その答えは、小社近刊予定の港千尋著『愛の小さな歴史』第3節をお読み下さい。ちらっと言及されていますので、しれっと宣伝。



余談。ドゥボールらが結成した組織「シチュアシオニスト・インターナショナル」は、“国際的なシチュアシオニスト”ではなくて、“シチュアシオニストのインターナショナル”です。違い、わかりますよね? フランス語ではInternationale Situationniste、英語ではSituationist International。その前史の「レトリスト・インターナショナル」は、フランス語ではInternationale Lettriste、英語ではLetterist International。語順が変わるだけでなく、綴りも微妙に異なります。違い、わかりますよね?

2009年10月14日水曜日

港千尋×永原康史「街の文字・紙の文字」

既報の通り、このところの週末はイヴェント続きですが、別報の通り、今週金曜から港千尋さんが監修を務められる展覧会も開催され、今週土曜日にはトークセッションも開かれます。以下の通りです。

(入口のパネル。設営中の会場を訪ねて撮影。)

活字ルネサンス
「タイポロジック─文字で遊ぶ、探る、創る展覧会」
2009年10月16日[金]─12月18日[金]
SPACE NIO(東京・大手町/日本経済新聞社2F)

平日10:00-18:00
土日休館(但し、10月17日、11月7・28・29日、12月5日は開館)
入場無料
主催=日本経済新聞社SPACE NIO
協力=(財)日本新聞教育文化財団
監修:港千尋(写真家・多摩美術大学教授)
アートディレクション:永原康史(グラフィックデザイナー・多摩美術大学教授)
http://www.typologic.net/

トークセッション
港千尋×永原康史
「街の文字・紙の文字」ワークショップと文字にまつわる対談

日時:10月17日(土)15:00-17:00
場所:多目的スペース(講義エリア)
定員:100名(事前登録制・応募者多数の場合は抽選)
参加費:無料
お申し込み:https://www3.entryform.jp/typologic/

港千尋写真集『文字の母たち──Le Voyage Typographique』第3刷は明日出来上がります。17日にはトーク会場で出張販売いたします。この機会にぜひお求め下さい。

ロバート&フランシス・フラハティ賞

ことしのフラハティ賞は、『アラン』ロバート・フラハティ監督、1934年)に決定!!!!!





























……なんていう山猫的英断はやっぱりないのであった。『包囲』? 『忘却』? 観てません。



……粛々と業務に戻ります。

2009年10月7日水曜日

『文字の母たち』第3刷重版中

港千尋写真集『文字の母たち──Le Voyage Typographique』(2007年3月刊)、目下重版中です。第3刷。来週15日出来予定。

フライヤーも制作中。


2009年10月6日火曜日

RIP HK


「復帰の翌日 大雨後〈伊平屋 一九七二 五・一六〉」(『山羊の肺』影書房、2007年より)

2009年10月5日月曜日

『エル・スール』紹介@『まいにちスペイン語』(柳原孝敦さん)


紹介が遅くなりましたが、『NHKラジオ まいにちスペイン語』2009年10月号の、柳原孝敦さんによる連載「愉悦の小説案内:7」にて、小社刊『エル・スール』が取り上げられています。「映画と比較しながら読んでみる」と題されていますが、右頁では、主人公の少女のある残酷さにふれる、本文中の一節の原語と日本語訳とを対照して、紹介しています。



柳原さんは小社刊『霊と女たち』(杉浦勉著)の校閲を務めていただきましたが、その著者・杉浦さんには、『エル・スール』の映画(ビクトル・エリセ)と小説(アデライダ・ガルシア=モラレス)との関係を読み解いた論攷があります。当欄でも以前引用いたしました。こちらをご参照。柳原さんと杉浦さんのご関係をめぐってはこちらもどうぞ。──そんなえにしも余白にご紹介。

エリセ2本立て@早稲田松竹、11月7日から

こちらにも書き加えておきましたが、早稲田松竹の上映スケジュールに、『エル・スール』と『ミツバチのささやき』が挙がっています。昨年末以来、東京では3度目の上映、しかも今回は2本立て。ぜひどうぞ。

11月7日(土)〜13日(金)
『エル・スール』10:40 / 14:25 / 18:10
『ミツバチのささやき』12:30 / 16:15 / 20:00(〜21:45)
早稲田松竹(東京)
http://www.wasedashochiku.co.jp/
※「ラスト割引以外、入場料金はすべて二本立ての料金です。」

10月週末の注目催事いくつか

ほとんど映画だったりしますし、ほとんど東京だったりもしますし、ほとんどインスクリプトとは無関係のイヴェントだったりしますし、ただのブログ運営者の備忘メモのようにも見えますし、自分の企画まで含まれているようにも見えますが、ぜんぶ気のせい。[1件追記しました──10/6][もう2件追記──10/18]



10月8日(木)〜15日(木)@山形市
山形国際ドキュメンタリー映画祭
http://www.yidff.jp/home.html
※ドゥボール特集……のカタログ……の装幀にも注目。

10月10日(土)@東大本郷
「メディア・アートとは何か?vol.3──クリティークの再生のために」
(東京大学大学院情報学環×東京藝術大学大学院映像研究科シンポジウム)
http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/iii/event/1010.html
※要事前申込。北野圭介「トランス・メディア・エステェティック」とシンポジウム。エステェ?

10月10日(土)〜12日(月)@東大本郷
第60回美学会全国大会
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/bigaku/aesthetics60/index.html
※土曜と月曜にはパネル企画いくつか。表象文化論学会と言われても違和感ないね。大会参加費2000円。

10月11日(日)@香味案(山形市内)
「【山猫争議!】土本典昭の海へ」
http://wcnt2009.blogspot.com/
※既報の通り。まだまだ記事が追加されるみたいです。ファスターにキル!キル!

10月17日(土)・18日(日)@東京日仏学院
「映画に(反)対して──ギー・ドゥボール特集」
http://institut.jp/ja/evenements/9216
※山形映画祭との共催企画。講演2本とシンポジウムも。スクリーンでの上映、次はいつか見当もつきませんので、この機会に。

10月17日(土)〜25日(日)@六本木周辺
東京国際映画祭
http://www.tiff-jp.net/ja/
※プログラマー様々の充実度。すでにチケットは売り切れが出つつありますが、ぴあではなくローソンのほうを当たってみることをおすすめします。最大の注目はキム・ギヨンの「反日映画」(?)とキアロスタミの「顔映画」(?)と見たが、さてどうか。

10月18日(日)@東大本郷
「たのしい科学──岩波映画の理科教室」
(記録映画アーカイブ・プロジェクト第2回ワークショップ)
http://www.kirokueiga-archive.com/index.html
※要事前登録。科学映画なるものについてはこちらの記事が必読。

10月24日(土)・25日(日)@東洋大学
ヘイドン・ホワイト招聘国際レクチャー・セミナー「歴史とポストモダニズム」
http://www.toyo.ac.jp/ihs/event-2009102425.htm
既報の通り。22日(木)には京都でも。

10月24日(土)@早稲田大学
リンダ・ノックリン来日講演
http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/blog/2009/10/events-in-image-studies-100320/
※クールベ論。22日(木)には京都でも(こちらはルイーズ・ブルジョワ論)。どうしてH・ホワイトと重なるのかね。

10月24日(土)@セルバンテス文化センター(東京・千代田区)
ボルヘス会創立10周年記念シンポジウム
http://www.borges.jp/
※ボルヘス生誕110年。山城むつみがボルヘスを語る! ……いずれかの文芸誌が活字化しそう、というか、してくれ。してください。

10月24日(土)@BankART Studio NYK(横浜)
「美術犬(I.N.U.)」 第三回企画 シンポジウム「批評」
http://bijutsuken.cocolog-nifty.com/blog/
※粟田大輔×沢山遼×土屋誠一×雨宮庸介。「今行うべきことは、新たなる批評言語を猛り狂わせること」。

10月26日(月)〜@ IZU PHOTO MUSEUM(静岡)
「杉本博司──光の自然」展
http://www.izuphoto-museum.jp/
※開館オープニング展。事前の内覧会にちょっと行って参ります。遊びじゃありません、仕事! 来年4月からの展覧会「時の宙づり──生と死のあわいで」(ゲスト・キュレイター:ジェフリー・バッチェン)に注目。バッチェンについては当欄で言及済み



11月には、フランスの映画理論家が某企画で来日し、フランス/アメリカの映画作家が某大学で招聘されて、コロンビア生まれの国籍のややこしい俳優は某上演のために滞日する、という情報も入ってきていますが、それはまたあらためて。インスクリプト発のイヴェントもありますが、それもまたあらためて。それらすべて映画関係だったりしますが、もちろんぜんぶ気のせい

2009年10月1日木曜日

争議急告

以下、転載。


山形国際ドキュメンタリー映画祭2009自主講座
【山猫争議!】土本典昭の海へ

2009年10月11日(日)22時─24時
香味庵1階奥(山形市内)

ツチモトを忘れるな。記録映画作家・土本典昭(1928─2008)。その偉業をヤマガタの地で顕彰するのは、ドキュメンタリー映画を愛する者の務めであろう。これは追悼シンポジウムではない。遺された映画のいまだ見尽くしえぬ「光」を、映画の歴史・映画の現在へと召還するための、ワイルドキャットなアクションである。その光にみちびかれ、山形の秋の一夜、幻視の党が編まれ、無償の言葉が放たれるのだ。

山根貞男
上野昂志
鈴木一誌
諏訪敦彦
石坂健治(予定)
中村秀之
藤井仁子

*通訳無し、日本語のみ。
*聴講無料。参加退出自由。カンパ歓迎。

企画:岡田秀則・中村大吾

http://wcnt2009.blogspot.com/